2015年1月29日木曜日

議論型研究会

昨日(2015年1月28日)の午後、第一回議論型研究会が開かれました。学部生を中心とした発表が5件、大学院生による発表が2件ありました。プログラムは前の記事に掲載したとおりです。

予定時間どおりに始まった研究会は途中、議論が盛り上がったりして、予定の5時30分を大幅に超過して終わりました。

今回、とてもうれしかったのは、学部生がこの発表をきちんと準備し、ハンドアウトを用意し、発表方法にも工夫を凝らしていたという点です。これは基本中の基本ですが、(明海大学に限らず)そんなことすら、実行できない学部生や院生が増えているように感じられる昨今、立派なことです。

発表の内容も充実しており、ことに、「なぜ?」という問いかけを大切にしている点を高く評価したい。たとえば、ある発表では、映画の字幕と吹き替え台本の内容にずれがあることを示し、そのずれがなぜ生まれるのかという問いを設定して、自分たちの考えをまとめました。他人の考えを要約したり、真似するのではなく、自分たちで考えて研究を進める。すばらしいことです。

おそらく、今回の発表者たちはこの経験からたくさんのことを得たことと思います。と同時に、聴衆も議論に参加しながら、いろいろなことを学んだはずです。そして、話し手も聞き手もこうした議論を楽しんだはずです。

もう一つうれしかったことは、教員の参加が多かったことです。学科の枠を超えて、学部の枠を超えての参加がありました。さらには、卒業生の参加もありました。明海大学の新たな伝統の始まりを見たような気がします。

今回の企画は外国語学部英米語学科の嶋田珠巳さんによるものです。嶋田さんはあまり多くを語りませんが、おそらく、この研究会のために、丁寧な指導をしたものと思います。しかも、当日は、風邪で体調が思わしくない中、最初から最後まで議論に参加し、立派な研究会になるよう努めていました。嶋田さんのこうした姿勢に発表者が鼓舞されたことは間違いありません。

冒頭に「第一回」と書きましたが、プログラムにはそんなことは書いてありません。でも、この試みをこれでおわりにしてしまう手はありません。ぜひ継続的に開催したいと思います。学部生の皆さん、院生の皆さん、次回はぜひ自分の考えをみんなに聞いてもらいましょう。

研究会の後は懇親会で、これまた大いに盛り上がりました。

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