昨日(10月29日)開かれた修士論文中間発表会に関連して、伝えておきたいことがあります。院生全員で共有できるようにしてください。
1 修士論文中間発表会といえば、発表するしないとは別に、大学院生にとってきわめて重要な時間です。最初から最後まで出席し、意見の交換をするのが当然のことです。ほかに予定があった、都合がつかなかったといろいろと理由づけはできるでしょうが、万難を排して参加するのが院生としての最低限度の心がまえです。
なかには、都合で参加できない旨、事前に知らせてきた院生もいます。それはそれで一応了承しましたが、≪参加できなくて残念だ≫という気持ちがあれば、仲間にハンドアウトをとっておいてもらい、それをすぐに読んで、わからないところ、意見のあるところなどはすぐにそのハンドアウトの作成者に連絡する、そのくらいのことはするはずです。まだしていない人、いますね。
院生としての心がまえはみなさんが修士1年の時にかなりきちんと説いたつもりです。もう一度、そのときのノートを見返してください。
2 さて、発表会が終わった。そうしたら、院生室に戻って、みんなで反省会です。反省会といっても、会の運営についてではなく、発表内容、発表方法です。そして、議論が夜遅くまで続く。それが院生生活の楽しみでもあるはずです。知る楽しみ、考える楽しみ、議論する楽しみを抜きの院生生活はあり得ません。
これからはこんな、ごく当然のことを書く必要がなくなることを願っています。博士後期の院生を中心に、まずは猛省し、これからどうすればよいのかを徹底的に話しあってください。新たな明海大学大学院文化を創り出す担い手になって欲しい、強くそう思っています。
追伸
「すみませんでした」などということは言う必要はありません。あくまで実行あるのみです。
2015年10月30日金曜日
2015年10月29日木曜日
慶應義塾大学言語文化研究所言語学コロキアム
標記のコロキアムの新たな案内が以下のサイトに掲載されています。院生はもちろん、学部生もぜひ積極的に参加してください。
http://www.icl.keio.ac.jp/colo/
なお、このコロキアムのシリーズについては毎回毎回案内はしませんので、上記のサイトを定期的に閲覧する習慣をつけてください。
http://www.icl.keio.ac.jp/colo/
なお、このコロキアムのシリーズについては毎回毎回案内はしませんので、上記のサイトを定期的に閲覧する習慣をつけてください。
2015年10月25日日曜日
教育対談
昨日(10月24日)、明海大学浦安キャンパスで、和田稔名誉教授と高野敬三教授の教育対談が開催されました。和田先生はご承知のように、高等学校教諭、文部省教科調査官を経て、明海大学で教鞭をとっておられた英語教育界の重鎮です。高野さんはごく最近まで、東京都の教育監をお務めになっていた教育行政のプロで、この4月から明海大学で教職志望の学生を中心に指導されています。
高田智子明海大学教授が企画したこの教育対談には特段の広報をしなかったにもかかわらず、およそ80名の聴衆が集まりました。教職志望の学生、大学院生、現職の先生、教育行政関係者がお2人の話に熱心に聞き入っていました。
「英語教育の今昔」と題されたこの対談は単に過去を振り返るだけでなく、現状の分析と将来への展望を含む、非常に刺激的な内容のものでした。
対談のあとには質疑応答の時間も用意され、(みなさんご想像のとおり)わたくしも質問させてもらいましたが、大津研究室の安西ゼミ員と庭山院生が質問をし、とても誇らしく思いました。
学生のみなさん、院生のみなさん、こうした機会をぜひ積極的に利用してください。
高田智子明海大学教授が企画したこの教育対談には特段の広報をしなかったにもかかわらず、およそ80名の聴衆が集まりました。教職志望の学生、大学院生、現職の先生、教育行政関係者がお2人の話に熱心に聞き入っていました。
「英語教育の今昔」と題されたこの対談は単に過去を振り返るだけでなく、現状の分析と将来への展望を含む、非常に刺激的な内容のものでした。
対談のあとには質疑応答の時間も用意され、(みなさんご想像のとおり)わたくしも質問させてもらいましたが、大津研究室の安西ゼミ員と庭山院生が質問をし、とても誇らしく思いました。
学生のみなさん、院生のみなさん、こうした機会をぜひ積極的に利用してください。
2015年10月21日水曜日
研究会案内
第20回ICRセミナー: 「視点」が関わる言語表現をめぐって
http://www.u.tsukuba.ac.jp/~kubota.yusuke.fn/icr-seminar.html
趣旨:
Potts (2005) は、「慣習的含意」 (conventional implicature; CI) の概念
に現代的な再定義を与え、その投射性を分析する新たな枠組みを提案した。こ
の研究は、これまで形式意味論であまり分析の対象とされてこなかった類の言
語現象に対する形式的アプローチの可能性を提示した点で画期的なものである。
一方で、その後多くの研究者によって多様な言語表現がCIとして分類され
(Sawada 2010, McCready 2010など)、その形式的な分析が試みられた結果、
Pottsが提案したmultidimensionalな枠組みの問題点が色々と明らかになって
きている。特に、CIには、文脈依存性を示す性質が顕著に認められ (Amaral
et al. 2007など)、このことが、「コンテクストを排除した語用論の理論」と
いう本質的な矛盾をあえて利点として前面に出し、結果として広く使われるよ
うになったPotts (2005) の枠組みの根源的な限界を示しているように思われ
る。このことをふまえ、意味論と語用論のインターフェイスの設計を改めて一
から考え直すことが必要であろう。
今回のセミナーでは、広義でのCIに含まれる現象の中で、特に文脈依存性の一
つの現れである「視点」の概念が関わると考えられるものに焦点を絞って、具
体的な言語現象の振る舞いを注意深く検討し、その理論的な意味合いを考察する。
場所: 筑波大学東京キャンパス (最寄り駅: 丸ノ内線 茗荷谷) 134号室
日時: 11/14 (土) 13:00 - 17:20
企画・司会: 窪田悠介 (筑波大学・オハイオ州立大学)
講師: 大島義和 (名古屋大学)、澤田治 (三重大学)
13:00-13:20 窪田悠介 (筑波大学・オハイオ州立大学) セミナーの趣旨の説明、
研究背景の概観
13:20 - 15:00 大島義和 (名古屋大学) 視点動詞の指標的意味とその投射パターン
15:00-15:20 休憩
15:20 - 17:00 澤田治 (三重大学) 語用論的スケール表現の投射的振る舞いにつ
いて:
モダリティ表現の関与の可能性を考える
17:00-17:20 まとめ
主催: 筑波大学 人文社会国際比較研究機構 (ICR)
問い合わせ先: 窪田悠介 (kubota.yusuke.fn@u.tsukuba.ac.jp)
http://www.u.tsukuba.ac.jp/~kubota.yusuke.fn/icr-seminar.html
趣旨:
Potts (2005) は、「慣習的含意」 (conventional implicature; CI) の概念
に現代的な再定義を与え、その投射性を分析する新たな枠組みを提案した。こ
の研究は、これまで形式意味論であまり分析の対象とされてこなかった類の言
語現象に対する形式的アプローチの可能性を提示した点で画期的なものである。
一方で、その後多くの研究者によって多様な言語表現がCIとして分類され
(Sawada 2010, McCready 2010など)、その形式的な分析が試みられた結果、
Pottsが提案したmultidimensionalな枠組みの問題点が色々と明らかになって
きている。特に、CIには、文脈依存性を示す性質が顕著に認められ (Amaral
et al. 2007など)、このことが、「コンテクストを排除した語用論の理論」と
いう本質的な矛盾をあえて利点として前面に出し、結果として広く使われるよ
うになったPotts (2005) の枠組みの根源的な限界を示しているように思われ
る。このことをふまえ、意味論と語用論のインターフェイスの設計を改めて一
から考え直すことが必要であろう。
今回のセミナーでは、広義でのCIに含まれる現象の中で、特に文脈依存性の一
つの現れである「視点」の概念が関わると考えられるものに焦点を絞って、具
体的な言語現象の振る舞いを注意深く検討し、その理論的な意味合いを考察する。
場所: 筑波大学東京キャンパス (最寄り駅: 丸ノ内線 茗荷谷) 134号室
日時: 11/14 (土) 13:00 - 17:20
企画・司会: 窪田悠介 (筑波大学・オハイオ州立大学)
講師: 大島義和 (名古屋大学)、澤田治 (三重大学)
13:00-13:20 窪田悠介 (筑波大学・オハイオ州立大学) セミナーの趣旨の説明、
研究背景の概観
13:20 - 15:00 大島義和 (名古屋大学) 視点動詞の指標的意味とその投射パターン
15:00-15:20 休憩
15:20 - 17:00 澤田治 (三重大学) 語用論的スケール表現の投射的振る舞いにつ
いて:
モダリティ表現の関与の可能性を考える
17:00-17:20 まとめ
主催: 筑波大学 人文社会国際比較研究機構 (ICR)
問い合わせ先: 窪田悠介 (kubota.yusuke.fn@u.tsukuba.ac.jp)
2015年10月15日木曜日
2015年10月14日水曜日
金曜日院ゼミ
16日(金曜日)の院ゼミですが、浅田浩志さんをゲストにお迎えします。浅田さんは現在、アメリカ在住で、以前はNHKでビジネス英語の講師をなさっていたこともあります。
したがって、今週は生成文法はいたしません。
あ、でも、今週も授業の一環なので、出欠はとります。
したがって、今週は生成文法はいたしません。
あ、でも、今週も授業の一環なので、出欠はとります。
2015年10月12日月曜日
「大津の部屋---おひまなら来てよね」兼ゼミ吞み会
10月20日(火曜日)午後6時からニューマリンズで「大津の部屋---おひまなら来てよね」兼ゼミ吞み会を開きます。だれでも参加できます。参加費は1000円です。飲み物や食べ物は十分に出ます。不足分は大津研究室が負担します。
ゼミ生はもとより、学部生、院生、研究室関係者、教職員のみなさん、一般市民のみなさん、大津とその仲間たちと話してみたい人ならだれでも大歓迎です。事前申し込みは必要ありません。
ゼミ生はもとより、学部生、院生、研究室関係者、教職員のみなさん、一般市民のみなさん、大津とその仲間たちと話してみたい人ならだれでも大歓迎です。事前申し込みは必要ありません。
2015年10月9日金曜日
上智大学での講演
明海大学大学院応用言語学研究科修士課程を修了して、現在は上智大学の大学院に在籍している松田竜宙君から以下の案内が届きました。明海大学の院生、学部生、教職員のかたがたにも案内してほしいということでしたので、以下に転載します。
上田さんはわたくしもよく存じ上げているすばらしい研究者です。
上智大学言語学会30周年記念
特別講演シリーズ②
講演者:
北海道大学教授 上田雅信先生
講演タイトル:
生物言語学:近代科学としての位置づけについて
講演者の経歴:
1953年、愛知県生まれ。同志社大学(学士)、上智大学大学院(修士)、マサチ
ューセッツ大学アマスト校(言語学Ph.D.)。2001年4月より北海道大学教授。
専門は理論言語学。主な著書に『生成文法を学ぶ人のために』(共編著、世界思
想社)、『言語の設計・発達・進化:生物言語学探求』(共著、開拓社)、
Advances in Biolinguistics: The Human Language Faculty and Its
Biological Basis(共著、Routledge)など。
日付および時間帯:
2015年10月28日(水) 17:00-19:00
場所:
上智大学四ツ谷キャンパス 中央図書館8階 L-821
備考:
上智大学言語学会の会員でない方は、入場の際、当日会員登録料¥500をお支払い
ください。
主催:
上智大学国際言語情報研究所・上智大学言語学会
問合せ:
学会事務局 03-3238-3493, suls1985@gmail.com
学会ホームページ:
http://sophials.sakura.ne.jp
上田さんはわたくしもよく存じ上げているすばらしい研究者です。
上智大学言語学会30周年記念
特別講演シリーズ②
講演者:
北海道大学教授 上田雅信先生
講演タイトル:
生物言語学:近代科学としての位置づけについて
講演者の経歴:
1953年、愛知県生まれ。同志社大学(学士)、上智大学大学院(修士)、マサチ
ューセッツ大学アマスト校(言語学Ph.D.)。2001年4月より北海道大学教授。
専門は理論言語学。主な著書に『生成文法を学ぶ人のために』(共編著、世界思
想社)、『言語の設計・発達・進化:生物言語学探求』(共著、開拓社)、
Advances in Biolinguistics: The Human Language Faculty and Its
Biological Basis(共著、Routledge)など。
日付および時間帯:
2015年10月28日(水) 17:00-19:00
場所:
上智大学四ツ谷キャンパス 中央図書館8階 L-821
備考:
上智大学言語学会の会員でない方は、入場の際、当日会員登録料¥500をお支払い
ください。
主催:
上智大学国際言語情報研究所・上智大学言語学会
問合せ:
学会事務局 03-3238-3493, suls1985@gmail.com
学会ホームページ:
http://sophials.sakura.ne.jp
2015年10月8日木曜日
言語教育関連の講演
以下の講演を引き受けました。公開だそうですので、明海の学部生、院生、関係者も参加できます。ただし、講演会後の懇親会は参加できません。わたくしの指導院生はできるだけ参加してください。なお、参加希望の場合はあらかじめt.fukutomi16[@]gmail.com(@の前後の[]は削除してください)の福富さん宛に参加申し込みをしてください。
この記事をご覧の一般のかたで参加希望の方がいらっしゃいましたら、同様に、参加申し込みをしたうえ、ご参加ください。
【三田教育学会講演会】
2015年10月17日(土)14時30分~17時
於 慶應義塾大学 三田キャンパス 南校舎 476教室
講演者:
大津由紀雄先生(明海大学外国語学部・大学院応用言語学研究科教授)
講演題目:
ことばと教育について考えるときに必要な言語学と認知科学
講演概要:
現行の学習指導要領では言語力の育成を教科等横断的に行うことの重要性がはっ
きりと謳われています。しかし、先生がたの間では、言語力の育成と言っても具
体的になにをしたらよいのかという戸惑いが広がっています。また、ことばの教
育そのものについても、なにを目的とするものなのかもはっきりせず、当然のこ
とながら、目標についても混乱がみられます。こうした現状を踏まえ、言語学と
ことばの認知科学に身を置いてきた研究者として、教育に関わる方々にはぜひこ
れだけはきちんと理解しておいてほしいということをできるだけ専門用語を使わ
ずにお話し、慶應義塾大学におけるわたくしの研究・教育活動の1つの区切りと
したいと思います。あっ、今回もあくまで「中締め」ですからね。くれぐれも誤解のありませんよう。
<当日のタイムスケジュール>
14時30分-16時 大津先生ご講演
16時-16時20分 小休憩
16時20分-17時 質疑応答
この記事をご覧の一般のかたで参加希望の方がいらっしゃいましたら、同様に、参加申し込みをしたうえ、ご参加ください。
【三田教育学会講演会】
2015年10月17日(土)14時30分~17時
於 慶應義塾大学 三田キャンパス 南校舎 476教室
講演者:
大津由紀雄先生(明海大学外国語学部・大学院応用言語学研究科教授)
講演題目:
ことばと教育について考えるときに必要な言語学と認知科学
講演概要:
現行の学習指導要領では言語力の育成を教科等横断的に行うことの重要性がはっ
きりと謳われています。しかし、先生がたの間では、言語力の育成と言っても具
体的になにをしたらよいのかという戸惑いが広がっています。また、ことばの教
育そのものについても、なにを目的とするものなのかもはっきりせず、当然のこ
とながら、目標についても混乱がみられます。こうした現状を踏まえ、言語学と
ことばの認知科学に身を置いてきた研究者として、教育に関わる方々にはぜひこ
れだけはきちんと理解しておいてほしいということをできるだけ専門用語を使わ
ずにお話し、慶應義塾大学におけるわたくしの研究・教育活動の1つの区切りと
したいと思います。あっ、今回もあくまで「中締め」ですからね。くれぐれも誤解のありませんよう。
<当日のタイムスケジュール>
14時30分-16時 大津先生ご講演
16時-16時20分 小休憩
16時20分-17時 質疑応答
2015年10月1日木曜日
廃棄本
明海大学へ来て、はじめて、研究室の本の整理をしました。結果、けっこうな数の本を廃棄することにしました。手伝いに来てくれた人たちに優先的に頒けましたので、あまり残っていませんが、残りを研究室の外の段ボールに入れて置いてあります。ご希望の本があったら、遠慮なく持って行ってください。
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