明海大学外国語学部英米語学科主催の「はじめまして」講演会2014が昨晩開催されました。
プロジューサーであるわたくしの想像をはるかに上回る、たくさんの方々の参加を得て、充実した会になりました。
最初のトークは山泉実さんの「英和辞典の使い方---限られた時間で何をどう教えるべきか」でした。辞書の引き方も十分には指導されてこなかったかもしれない学部生にとって参考になる点がたくさんあったと思います。周到に準備されたスライドと抑制が利いた話し方で、プレゼンテーションのモデルとしてもすぐれていたと思います。山泉さんのトークに関連した資料はhttp://p.tl/gExiからダウンロードすることができます。
二番手は金子義隆さんで、演題は「英語教育と動機づけ」でした。明海大学にたどり着くまでの自己変遷の過程をユーモアたっぷりに語ったあと、英語学習において動機づけが非常に重要であると言われているが、じつは、学習者の動機づけだけではなく、教える側である教師の動機づけも学習効果に大きな影響を与えると論じました。教師の動機づけが高いほど、その効果も高いという実証的な裏づけも提示されました。今後の課題は「教師の動機づけ」という概念をさらに精緻なものにしていくことだと思います。
最後は、嶋田珠巳さんの「コミュニティ!---アイルランド英語と明海大学と社会言語学の楽しみ」でした。冒頭にPCとプロジェクタの情報交換がうまくいかず、開始が遅れるということがあり、さすがの嶋田さんも少しは慌てていたようですが、自己紹介部分から言語接触の話に移るころから嶋田節が全開となり、アイルランド英語の特徴についての話はもっと話が聞きたかったという思いのかたもたくさんおいでになったようです。ご本人が研究を楽しんでいるという姿が伝わったことがとてもよかったと思います。
三人三様のトークでした。6時から始まった会が、いろいろな事情もあり、終わったのは8時30分でした。
プロジューサーとして今回とてもうれしかったのはたくさんの学部生、院生が参加してくれたこと、さらに、卒業生、職員、一般のかたが参加してくださったことです。そして、院生からの質問の中には話の内容の核心を突いたものもあり、とても心強く思いました。学部生もトークに最後まで熱心に耳を傾けており、散会後、講師の先生のところへ行って直接質問する姿もありました。
明海大学の教員として、プロジューサーとして、とても楽しく、幸せな時間でした。普段は晩酌はしないのですが、昨晩は気分に任せて、バーボンのロックを楽しみました。
0 件のコメント:
コメントを投稿