いわゆる文系領域でも、大学などから専任教員に(ほぼ自動的に)与えられる研究費以外に、科学研究費補助金(科研費)をはじめとする「競争的資金」を獲得することがかなり広まってきました。
しかし、わたくしが若いころ出会った文系研究者のなかには、研究というのは資金の面でも自分の身を削って行うべきもので、本などは給料で買うのが当然のことであるということを公言する人も少なくありませんでした。
わたくし自身は、いわば、文系と理系の境界領域を行ったり来たりして研究を進めていることもあり、本代以外にも、さまざまな設備備品費、消耗品費、人件費、旅費などが必要となります。そこで、科研費などの競争的外部資金を得ることが研究を進めるうえで必須となってきます。
競争的資金を得るのには準備に手間がかかります。ある意味ではめんどうな作業ですが、その準備をし、申請書を書くことによって、長期的視点から、自分の研究の進捗状況を確認することもできます。簡単に一言で言ってしまえば、勉強になることもたくさんあります。
ですから、仮に採択されなくても無駄ではないと思いますが、どうせやるなら、採択されたいと思うのは当然のことです。
そこで、今回は、庶務課の協力を得て、明海大学の教職員のみなさん、院生のみなさんを対象に、競争的資金獲得のためのワークショップを開催することにいたしました。日時などについてはビラをご参照ください。
「競争的資金獲得のコツ」とハオツーもののような感じのタイトルをつけていただきましたが、科研費を中心に、
1 関連情報を集める
2 申請の準備を始める
3 申請書を書く
などの諸点について、できるだけわかりやすく解説したいと思います。
大学院生の皆さんも、ポスドク枠や留学奨学金などを得るために申請書の類を書く機会が多いと思います。今回お話しすることはこうしたことにも役立つと思いますので、ぜひ参加してください。
こういうことに関心がある学部生のみなさんも歓迎します。研究者が研究費を得るためにどんなことをしているのかを知るのもおもしろいことだと思います。
お待ちしています。
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