2014年4月27日日曜日

失望した

院生のみなさん、きのう、きょうと東京言語研究所の春期講座が開催されました。たくさんの参加者があり、充実した講義を楽しみました。しかし、そこにいた明海大学院生は3名。あれだけ、ブログでも案内し、その重要性を伝えたにもかかわらず、この状態であったことに大きな失望を覚えました。
http://otsuyukio.blogspot.jp/2014/04/blog-post_7.html

アルバイトがあったという人もいるでしょう。しかし、日程は2日間、午前10時から午後5時まで、その間ずっとアルバイトがあった人はそうたくさんでいるとは思えないのです。参加費が工面できなかったという人もいるでしょう。でも、そうであれば、どうして事前に相談に来ないのですか。たとえば、研究室関係の仕事をアルバイトしてやってもらい、それを受講料に充てることもできたと思います。

要するに、やる気があるか、ないかの問題だと思います。やる気がないのであれば、そのように言ってください。わたくしもそのつもりで対応します。また、もしみなさんの事情についてのわたくしの理解が十分でないなら、そう指摘してください。このままでは、非常に不幸な関係に陥ってしまうことになりかねませんので。


2014年4月25日金曜日

5・5 ゼミ呑み会

5月5日に設定したゼミの呑み会、6時から新浦安のさくら水産でということに決定しました。そこで、参加できる人は5時45分ごろ、さくら水産前に集合してください。そして、人数確認のため、参加できる人は参加する旨、わたくしのところにメールをください。
oyukio@meikai.ac.jp
(4月27日まで、上のアドレスの表記が間違っていました。)

みんなで楽しくやろう。

大津由紀雄

2014年4月20日日曜日

「ことばにめざめる」

「大津研ブログ」にも記事を載せましたが、きょうの朝日新聞別刷Globeの特集「ことばにめざめる」は優れた記事です。大津のゼミ、特講、院ゼミなどを受講しているみなさんは今週の授業時までに読んでおいてください。朝日新聞を購読していない人はネット上でも閲覧できます。
http://oyukio.blogspot.jp/2014/04/blog-post_20.html

【付記】
上の記事について、TAのJoe Taboltくんから「先生のブログではオンラインで見られるというように書かれていますが、それぞれのPart1だけ読めるようになっており、その続きを読むために購読申し込みが必要となっているようでございます」という指摘を受けました。

リンク先の「大津研ブログ」の記事で、「一部有料」としたのはその意味だったのですが、不親切だったかもしれませんね。

さて、ここで問題です。朝日新聞を購読している人は「読んでおいてください」と言った記事を読めるからよいとして、そうでない人はどうしたらいいでしょうか。

(1) めんどうだから、なにもしない。
(2) 購読していないのだから、ネット上で読める部分だけ読んで、ノートをとっておく。
(3) 購読していないが、「優れた記事」だと言われれば、ぜひ全体を読みたいので、その方法を考え、講義日までに全体を読んで、ノートをとっておく。

わたくしの願っている答えはわかりますよね。さて、「その方法」とはどんな方法でしょうか。もちろん、そのために新聞の配送所に行き、1部買い求めるとか、朝日とネット契約を結ぶとかという方法もありますが、お金をかけずにすむ方法はないでしょうか。



2014年4月13日日曜日

ハリボテ英語力、ハリボテ知性、ハリボテ人間力

現在は品切れ状態になっているようなので、知らない人も多いかもしれませんが、有坂誠人が書いた「例の方法」というシリーズがあります。調べてみると、津田秀樹という人も同趣旨の本を何冊も出しているようです。

「同趣旨」と書きましたが、その趣旨をWikipediaの記述を借用して紹介すると以下のようになります。

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例の方法(れいのほうほう)とは、有坂誠人代々木ゼミナールの講師時代に教えていた受験テクニックの一つ。及びその方法についての学習参考書マークシート試験などの選択肢問題に関して、問題文を読まずに選択肢の長さや内容から解答を導き出すというもの。
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有坂本人のことばも引用しましょう。
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(前略)"勉強"の目的と"お勉強"の目的とはおのずから異なるわけで、"勉強"の目的は、キザに言えば<真理の追究>で、"お勉強"の目的は<点数の追及>でしょう。その<点数の追究>なんてものは、テクニックを使って要領よくやれということなんです。(有坂誠人   『試験で点がとれる有坂誠人の現代文速解 例の方法』(1987、Gakken)、p.3)
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有坂の言う"勉強"とは「あなた自身が興味をもって、周りがとめてもどうしてもやりたい、そういうもの」(同書、p.2)であるのに対し、"お勉強"とは興味はないがしかたなくやるもので、「イヤなもの」(同書、p.3)だそうです。

この区別は有用です。実際、たくさんの人が同様の区別をしています。ただ、それらを何と呼ぶかは人によって異なっているので注意する必要があります。

さて、読者の多くは明海大学で学ぶ学生、院生のみなさんです(ちなみに、最近はそれ以外の読者が急増していて、ひょっとすると、夏ごろまでには逆転するかもしれません)。みなさんの多くはTOEICやTOEFLのスコアや英検の級などがとても気になっていることと思います。これらのテストは英語学習の動機づけという観点から意味がないわけではありません。《いまはTOEICのスコアが350なので、秋までにはなんとか500まで伸ばしたい》とか、《英検2級なので、今年中には英検準1級を目指したい》とか、「数値」目標が設定され、それに向って努力する。そして、それが達成されたときには大きな喜びが得られ、さらに上の目標を設定し、その達成を目指す。そのときに、《英語が使えるようになりたい》と強く願い、そのための努力の一環として、いま書いたことが行われるのであれば、(とりあえず)問題はないのですが、《将来英語を使わなくてはいけないこともそう多くはないだろうし、別に英語が使えなくてもかまわない。でも、そうは言っても、TOEICで500をとっておかないと進学できないし、就活でも苦労するだろう》と仕方なくやっているのであれば大いに注意が必要です。

言い換えれば、TOEICなどの準備を有坂の言う"勉強"としてやっているのであれば、(とりあえず)問題ないが、"お勉強"としてやっているのであれば、大いに注意が必要だということです。

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【注】二度も、「"勉強"としてやっているのであれば、(とりあえず)問題ない」と「(とりあえず)」という条件を加えたのは、TOEICが測ることができる力は限定的ですので、高いスコアが取れたからと言って万能だというわけではないからです。これはTOEICに限らず、どんなテストにも当てはまることです。
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"お勉強"であれば、スコアの向上だけが目標になります。あるいは、主たる目標になります。そうなれば、「例の方法」の出番となります。少し大きめの本屋さんへ行ってみると、TOEIC、TOEFL対策本がたくさん並んでいますが、まさに「例の方法」指南本のようなものも少なくありません。また、スコア向上のノウハウを教授するプロ集団も存在するということを最近知りました。

そういう視点でTOEICの「公式問題集」を見てみると、出題側もさまざまな工夫を凝らして、「例の方法」では正解に辿りつかなくなるようにしていることがわかります。ただ、こういうことはいたちごっこになるのが世の常で、こんどは指南者側が「例の方法」を改訂させて対応するということの繰り返しになっているようです。

大学生とて霞を食っては生きていけませんので、就職活動を成功させるために「例の方法」を身につけ、スコアを少しでも上げようとする努力を意味がないものだとは口が裂けても言えません。ここで、きちんとさせておきたいことは、「例の方法」を身につけて、どれだけスコアを上げても、それだけでは英語の運用能力に結びつかないということです。

TOEICで800点、900点という高得点獲得者を採用したが、まるで英語が使えないので唖然としたという企業側からのコメントを耳にすることがあります。実際に企業内で英語を使うときには、その企業の実情によって使う英語の種類(語彙、構文など)や英語の使い方が違ってくるでしょうから、そうした観点からの訓練が必要なことは言うまでもありません。ただ、英語が使えないという企業側からのコメントはそういうことではなく、そもそも、英語の基礎力がついていなという趣旨のものです。

どうしてそんなことが起きるのか。もうお分かりいただけると思いますが、英語テスト対策を「例の方法」だけに頼って行っただけでは英語の力はつきません。英語ができるように見えるだけ、見せかけだけの英語力しかないということになります。これをわたくしは「ハリボテ英語力」と呼んでいます(©金子哲士、2014)。
http://oyukio.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html

きちんとした企業の人事担当者はこの辺りのところを認識していて見抜こうとします。そういう人が面接者としてやってきたら、ハリボテ君はひとたまりもありません。

地道に英語を学ぶ、当然のことですが、最近はあまりはやらない。でも、これしかないのです。明海大学外国語学部英米語学科では、地道に英語を学ぶことの重要さを強調し、さまざまな講義や演習を提供することでそのための支援を行っています。
http://otsuyukio.blogspot.jp/2013/06/blog-post_18.html

TOEICのスコア向上だけを目指すのではなく、まずは英語とはどのような性質を持った言語であるのかをきちんと把握しておく。これは、発音についても、語彙についても、文法についても、文章についても、使い方についてもあてはまることです。そうした基礎力をきちんと身につけておけば、《結果として》(ここが重要です)TOEICのスコアは上がります。そして、それは就職活動においても大いに力を発揮するはずです。そういう実生活上の《ご利益》もあるのです。

もしあなたが明海大学の英米語学科の学生だったら、だまされたと思ってわたくしの言うことに耳を傾けてください。そして、上で述べた英語基礎力をきちんと身につけた学生が増え、就職活動でよい結果を出し、採用後も力を発揮すれば、《明海の英米の卒業生はあてにできる》という評判が広がります。そして、そのことが明海大学の評判を高め、後に続く、後輩たちに力を与えることになります。

ここまでの話は英語についてでしたが、まったく同じことが、大学で学ぶこと全体にも当てはまります。"お勉強"として大学で学ぶのであれば、望みの企業、よい企業に職を得ることだけが目標となります。それがうまくいくように、「エントリーシートの書き方」「面接の受け方」をはじめ、たくさんの支援を受けることができます。でも、それだけでは「ハリボテ知性」「ハリボテ人間力」しか身につきません。企業の人事担当者はその点についてもとっくにお見通しです。

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【注】念のために書き添えておきます。わたくしは「エントリーシートの書き方」「面接の受け方」などの支援が無意味だと言っているのではありません。逆に、大いに意味があると思っています。問題は《それだけ》に頼っていてはだめだということです。
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どうしたらハリボテでない知性、人間力が身につくか。答えは単純です。自分のあたまで考える習慣をつける。そのために、好奇心と探究心を大事にする。近視眼的な《ご利益》探究をやめましょう。まずは自分を磨いておく。その意味では、新入生のみなさん、よいタイミングでこの記事に巡り合いましたね。でも、2年生、3年生、4年生だって遅くはありません。自分磨きはいつでも始めることができます。そして、自信を掴んでください。すると、《結果として》希望に近い就職への道が開けてくるはずです。ここでも、実生活上の《ご利益》が期待できます。

わたくしの講義を受けると、必ず最初に手渡される文書、それが「受講心得」です。ぜひそれを熟読してください。
http://otsuyukio.blogspot.jp/2013/04/blog-post_12.html

繰り返します。「ハリボテ英語力」「ハリボテ知性」「ハリボテ人間力」なんて意味がありません。本当の英語力、知性、人間力をつけましょう。努力は必要ですが、一生モノの力を得るための努力ですから、ちょっとだけがんばりましょう。ええ、《ちょっとだけ》でいいのです。一度、勢いがついたら、とくに努力などしなくても、やめられなくなります。

近く、今回の記事に書いたことなどを中心に話をしたいと考えています。そのときは改めて、このブログでご案内します。







2014年4月10日木曜日

基本的な姿勢

新学年度が始まって数日経ちました。昨年度もそうでしたが、今年度も、みなさんに注意しておきたいことがたくさん出てきました。とりあえず、重要なことを以下に書いておきます。

1 大学での講義は(古臭い言いかたですが)真剣勝負です。まっとうな大学教員であれば講義のためにたくさんの時間とエネルギーを注いで準備します。ですから、講義を受ける学生や院生にはそれに応えることができる真剣さで臨んでほしいのです。いい加減な気持ちで教室にやってきて、なんとなく時間をつぶすのであれば、教室に来ないでください。

2 学生や院生に、「私用があるので授業を欠席します」とあっけらかんに言われてしまうととても当惑します。私用は授業を欠席する理由になりません。それでも欠席するというのであれば、その責任は自分で負ってください。わたくしの講義の進め方は積み重ねなので、講義に欠席してしまうとそのあとが大変です。どうやったら、その埋め合わせができるか、よく考えてください。わたくしも校務やその他の公務で休講にせざるを得ない場合もありますが、その場合もきちんと責任をとって、その補いをきちんとします。

3 メールでの連絡は大歓迎ですが、件名がなかったり、本文に宛名、差出人名がなかったり、文章が乱れたりと、いろいろと問題のあるメッセージが届きます。注意点を要領よくまとめたウェブページがありますので、紹介します。
http://user.keio.ac.jp/~matsuoka/mailsample.htm
慶應義塾大学の松岡和美さんのページです。参考にしてください。

こうした基本的な約束を守ったうえで、楽しく、にぎやかにやりましょう。

あす11日は大津の部屋です。
http://otsuyukio.blogspot.jp/2014/03/4.html
だれでも参加できます。ぜひおいでください。

2014年4月7日月曜日

もっと行動を迅速に!

あすから授業が始まります。院生のみなさん、学部生のみなさん、大学生活を大いに楽しんでください。

さて、この時点で、みなさんに伝えておきたいことがあります。それは行動を迅速にするように努力して欲しいということです。

たとえば、少し前に、東京言語研究所の春期講座や理論言語学のことを書きましたね。
http://otsuyukio.blogspot.jp/2014/03/blog-post_28.html
しかし、明海大学の院生、学部生ですでに申し込みをした人は2名だけです。あの記事を読んだ、他大学の院生や学部生がたくさん申し込んでいるのに、内輪がこのような状態ではがっかりです。

院生の皆さんには、オリエンテーションの時に、関連学会にはできる限り会員になり、大会や講演会などにも参加するよう伝えましたね。みなさんは、どんな学会があるのか、申し込みにはどのような手続きが必要なのか、調べましたか。大会や講演会の日程も把握しましたか。だれか積極的に一覧表などを作ってネットにアップしてもいいと思うのですが、どうもそういうこともないようですね。

大学にいられる時間はすぐに経ってしまいます。せっかく、お金と時間をかけて、大学に入ったのですから、最大限のエネルギーをつぎ込んでください。

大いに期待しています。

2014年4月5日土曜日

がんばれ、院生! あるいは、明海大学大学院応用言語学研究科の魅力

きのうは大学院生向けのオリエンテーションと懇親会がありました。

オリエンテーションの冒頭でこんなことを言いました。《明海に来て1年経ったが、なににがっかりしたと言って、院生のふがいなさほどがっかりさせられたものはない》。その意味は、院生同士の議論がほとんどない、積極的に指導教授に議論をふっかけるという雰囲気に欠ける、学会などに積極的に参加し、議論に参加しようとする院生が少なすぎるということです。

大学院での生活はなんと言っても研究三昧であるべきです。何を置いても研究が優先する。そんんな浮世離れした生活を送って欲しい。そうそう、このブログはかなり広範に読まれていますので、念のためにつけ加えておけば、「浮世離れした」と言っても、社会の問題に背を向けて、無関心でいろと言っているわけではありません。研究三昧という状態が社会一般ではあまりない、もう少し言えば、しようと思ってもできないことだということです。

誤解を恐れずに言えば、修士論文や博士論文の執筆を目標にしてはいけません。修士論文や博士論文は大学院時代の研究三昧の生活の報告書と考えるべきです。ちなみに、そう考えれば、ネット上の情報や他人の論文をコピーして貼りつけるなどということをしようとは思わないはずです。

まずは、仲間との議論、先生がたとの議論を大いに実践してください。姉妹ブログの「大津研ブログ」に載せた、以下の記事も参考になると思います。
http://oyukio.blogspot.jp/2014/03/janet-randallfacebook-httpwww.html

明海大学の応用言語学研究科は大いなる可能性を秘めた研究科だと思っています。ただ、これまでは、日本で唯一の応用言語学研究科であるとか、著名教授が揃っているとかということだけを売り物にしてきたきらいがあります。他に「応用言語学研究科」を名乗るところがないのは我が研究科に先達としての魅力が欠けていたということなのかもしれません。また、大学院にとって重要なのは現時点で生産的な研究を行っている教員が揃っているかどうかで、教員が「著名」であるかどうかは本質的なことではありません。

我が応用言語学研究科が優れているのは、基礎科学としての基礎言語学をきちんと身につけ、そのうえで、その応用を考えるべきだという明確な方針を持っていることです。そのことを明確に意識した教員が研究科の活動を支えています。もちろん、基礎言語学で論文を書くことも可能です。

今年度はそうした方針に沿って、若手教員の大学院担当の枠を大きく増やしました。また、新たに他大学で優れた実績を持つ教員を明海大学の専任として招きました。結果として、今年度のカリキュラムは従来よりも充実したと考えています。

院生のみなさんはどうぞこの研究科の院生であることを誇りに思い、大いに議論してください。


2014年4月4日金曜日

期待が膨らむ船出---新入生へのはなむけ

きのうは入学式でしたが、そのあとのオリエンテーションで、学年別の総合オリエンテーションは終わりました(新入生用には個別の事柄についてのオリエンテーションが続きます)。

昨年、専任として赴任したわたくしにとっては2度目の経験でしたが、とても印象的だったのは、各学年とも私語がまったくないか、ほとんどない状態で、しかも、多くの参加者が顔を上げて、話し手の顔を見て、熱心に聴いていたことです。まあ、ふた昔前であれば、こんなことはごくごく当然のことで、あえて書くには値しないことだったのですが、ここ数年は私語が飛び交い、携帯の着メロが響き、なかには、携帯で話をするという猛者までいるという状態が(これは明海大学に限らず)多くの大学で見られたことを考えると、ちょっとした驚きでした。

学部長、学科主任の話を含め、登壇者はみな話し上手で、しかも、よく練られたスピーチや説明がほとんどでしたから、聴くものを飽きさせなかったということもあるかと思います。また、学生の就職の世話にも多くのエネルギーをつぎ込んでおられる日野教授のご尽力で実現した、卒業生による現役学生に対するはなむけのことばもとてもすばらしいものでした。東武デパートの広報担当としてがんばっている卒業生、日系エアラインの客室乗務員にこの春、採用された卒業生、いずれのかたの話も聴いている学生たちに(そして、先生がたにも)勇気を与えました。

あとは、自信です。

どこの大学でもそうですが、明海大学外国語学部英米語学科というあこがれのところに入学できた喜びに溢れている新入生(そして、在学生)もいるでしょうが、ここは本意ではなかったと少なからず落胆している新入生(そして、在学生)もいるでしょう。でも、(きのうもお話しましたが)明海大学外国語学部英米語学科という場で、こうしてみなさんと出会えたというのもなにかの縁なのです。わたくしはその縁を大事にしたい。《そうかもしれないな》と感じるところがあったら、わたくしを信じて、その縁を大事にしましょう。

だまされたと感じることがあったら、いつでもメールをください。メールのアドレスは、
oyukio[@]meikai.ac.jp
です。@(日本語では「アットマーク」、英語ではat sign、at symbol)を囲んでいる[ ] は外して使ってください。[ ]をつけてあるのは悪意を持ったメールアドレス収集ロボットに見つけられないための手段です。)

そうそう、このごろ、《学生が教授にメールなんか送っていいんですか》と聞かれることがよくあって、そのたびに驚かされます。いいも悪いもありません。伝えたいことがあったら、遠慮なく連絡してください。

本題に戻ります。

教室で、キャンパスで、街での人との触れ合いを楽しんでください。

夏が近づくころには、《あれっ、以前の自分となにか違う》と感じるはずです。そうしたら、しめたもの。自信へ向かってまっしぐらです。

以前に書いた「大津の部屋---おひまなら来てよね」、今年度第1回目は来週です。以下、転載します。新入生も大歓迎です。待っています。

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ひと月に1度か、2度、午後6時からニューマリンズで開催する「大津の部屋---おひまなら来てよね」を4月11日に開催します。大津やその仲間たちと話したいかたはどなたでもかまいません。学生、院生、教職員、卒業生、浦安市民のみなさん、ぶらりと立ち寄ってください。お待ちしています。

2014年4月2日水曜日

教員免許状更新講習と出張講座

明海大学の教員免許状更新講習と出張講座を担当することになりました。くわしくは、姉妹ブログ「大津研ブログ」の以下の記事をご覧下さい。
http://oyukio.blogspot.jp/2014/04/blog-post.html

教員免許状更新講習については導入の際、いろいろと議論がありましたが、導入されたからには先生がたにとって有益な機会になるように努めたいと思います。参加後の《ああ、参加してよかった!》という感想が目標です。

出張講座は依頼校の費用負担が実質ゼロです。生徒向けの話でも、先生がた・保護者向けの話でも、いずれも対応可能です。テーマも可能な限り、ご希望に合わせたいと思います。