2013年4月30日火曜日

「新浦安日記」の認知科学(【追記あり】)

中部地区の大学で英語学を教えている友人からこんな出だしのメールが届きました。

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最初「新浦安日記」を見たとき,「大津先生,浦安日記なんて,書いてたっけ?」と思いました
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明海大学の学生・院生(少なくとも、その多く)はこうは思わないはずです。どうしてかというと、「新浦安」という駅があり、大津が所属する明海大学がその近くにあるということを知っているからです。

つまり、明海関連の皆さんにとっては、「新浦安」に関する「日記」というのが「新浦安日記」だということがごく当然の解釈です。

しかし、明海大学近辺の土地勘がない、わたくしの友人にとっては、(あの東京ディスニーランドがある!)浦安は知っていても、新浦安のことは知らない可能性が高い。そうであると、「新浦安日記」は新しい「浦安日記」という解釈が当然の解釈となります。

じつは、この件に関して、すでに、静岡県立大学の寺尾康さんがおもしろい指摘をしてくれています。

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ついでながら、「浦安日記」は山本周五郎の作です、と言ったらけっこうな数の聴衆が(新しい浦安日記と---大津)信じてしまうかな。
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《さすが寺尾さん!》という指摘ですね。上の指摘を理解するためには山本周五郎のことを少しは知らないといけません。簡便に、ウィキで「山本周五郎」を引くと、こんなことが出てきます。

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山本 周五郎(やまもと しゅうごろう、1903年(明治36年)6月22日 - 1967年(昭和42年)2月14日)は、日本小説家
(中略)
1926年(大正15年・昭和元年)『文藝春秋』4月号に『須磨寺附近』が掲載されこれが文壇出世作となる。10月20日、脳溢血で母・とく死去。
1928年(昭和3年)千葉県東葛飾郡浦安町(現:浦安市)に転居。10月、勤務不良により日本魂社から解雇される。
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加えて、周五郎には『戦中日記』をはじめとする、日記物の作品もあるということを知っていると万全です。

つまり、周五郎が作家であり、浦安に住んだことがあり、かつ、日記物ものこしているということになると、「浦安日記」という作品を書いていたとしても不思議はない。

これだけの知識があると、《あ、大津は周五郎の向こうを張って、「新浦安日記」なんてしゃれたのだ!》と思ってしまうというわけです。あ、周五郎は『青べか日記』というのはのこしていますが、「浦安日記」なんてものはのこしていません。

これって、なんのことはないように思えるかもしれませんが、じつは奥が深いのです。ゼミの皆さん、概論・特講のみなさん、院生のみなさん、重要ですよ。

「新浦安日記」という表現は、「新」「浦安」「日記」という3つの部分(名詞)から成り立っています。この3つの名詞がこの順序(語順)で並んだ時、隣同士の結びつきの粗密に2つの可能性が考えられます。

1つは、「新」と「浦安」が密接に結びつく(「新浦安」)。そして、それに、「日記」がかぶさって、より大きなまとまり(「新浦安日記」)ができあがる。これが「明海大学解釈」です。

もう1つの可能性は、「浦安」と「日記」が密接に結びつく(「浦安日記」)。そして、それに「新」がかぶさって、より大きなまとまり(「新浦安日記」)ができあがる。これが「周五郎解釈」です。

「新浦安日記」というのはそんなおもしろさを持った表現なのです。この語と語の結びつきによって生まれるまとまりとその重なりというのはことばを支えている、とても重要な原理です。まとまりとその重なりによって、最終的には文が形成されます。

この語のまとまりとその重なりは目に見えません、耳に聞こえません。その意味で「抽象的」なのです。ことばの背後に広がる抽象性の世界は探検するものにいつも驚きと喜びを与えてくれます。

「新浦安日記」はさらにおもしろいことも教えてくれます。上で触れた2つの可能性はあくまでわたくしたちがもっている日本語という知識が認める可能性です。そのうち、どっちが先に思い浮かぶか、これはその人が浦安や新浦安について、さらに言えば、山本周五郎についてどんなことを知っているのかなどによって左右されます。つまり、ことばの知識が使われるときには、ことば以外の知識と働きあいながら、理解がなされたり、発話が行われたりするのです。

いまの最後の文に出てきた、「ことばの知識」とはなにか、ことばの知識とことば以外の知識と「働きあい」とはなにかを明らかにし、ことばが使われるときのメカニズムを解明しようというのがことばの認知科学なのです。

【追記】

わたくしが担当する科目を受講中のみなさん、以下の課題に対する解答(いずれか1つの課題でよい)をA4用紙片面1枚以内にまとめて5月12日の週の授業時間内に提出してみてはどうでしょうか。よい解答にはボーナスポイントを差し上げます。
【課題1】 本文中に出てくる「青べか日記」ですが、最初にアップしたときは、間違えて、「青かべ日記」としてしまいました。恥ずかしい間違いですが、ネット検索をすると、同じように間違えたアナウンサーもいるようです。どうしてそんな間違いを犯しやすいのか、似た間違いの例や間違いがその後、正用法になってしまった例などを交えて論じなさい。(この課題は寺尾康さんからのメッセージにヒントを得て作りました。転んでもただでは起き上がらない大津でした。ちなみに、「青べか」とは、青いべか舟(貝や海苔を採る一人乗り平底舟)のことだそうです。)
【課題2】 本文中に上がっている例はすべて日本語ですね。しかし、わたくしが明海大学で担当している科目は「英語学概論」とか、「英語学特論」とか、英語学に関するものです。どうして、日本語の例が英語学と関係するのでしょうか。


2013年4月26日金曜日

アポイントメント


来週は大型連休ですね。これまでの講義や演習の復習とこれからの予習をする絶好の機会ですから、有効に使ってください。「新浦安日記」と「大津研ブログ」には大型連休はありませんから、来週も適宜、新たな記事を書き込みます。日に最低一度のブログチェックとメールチェックは忘れないでください。

さて、きょうの英語学特講の受講者には伝えたのですが、オフィスアワーだけでなく、相談事などができたら、いつでもアポイントメントをとって会いに来てください。講義に関することだけでなく、生活のこと、将来のことなどなど、可能な限り、対応します。

勉強に疲れたら散歩もいいですね。新浦安駅のバスターミナルのところにある観光案内所には浦安の観光地図が置いてあります。もちろん、無料です。新浦安周辺もおもしろいのですが、浦安には歴史があり、穴場もあるようです。わたくしもまだ十分には知らないのですが、連休に歩いてみるのもおもしろいかもしれません。散歩なら渋滞もありませんから。

ついでの話ですが、新浦安バスターミナルの交番の隣にあるわき道をちょっと入るとバスの案内所があります。路線バスの系統図とか時刻表などが置いてあります。新浦安や浦安のバス系統は複雑なので、眺めているだけでも、興味深いものがあります。


2013年4月25日木曜日

業務連絡

金曜日の大学院の講義を登録した院生で、水谷からの問い合わせメールに返信を書いていない人(1名)、至急、返信を送ってください。

2013年4月24日水曜日

大津担当の学部科目、大学院科目の受講者のみなさん

わたくしは、学部の専門科目や大学院科目の講義を欠席する場合は、あらかじめ、欠席する旨、担当者に連絡するか、急病や電車の遅れなど、事前の連絡ができずに欠席した場合は、同日中に担当者に連絡するのが当然のことと思っていました。過去40年ほどの大学教員生活で、この考えに疑問を抱いたことはありません。しかし、今週気づいたのは明海大学ではそういう習慣がないようであるということです。急ぎ付け加えれば、そのようにしている明海大生や院生もいます。ただ、そうは思っていない人もいるということです。

そこで、以下を明確にしておきます。

1 やむを得ぬ理由で講義を欠席する場合は大津宛の電子メールで事前に連絡をし、了承を得る。申告は額面どおり信じますので、証明書等は不要です。

2 急病や電車の遅れなど、事前の連絡ができずに欠席した場合は、同日中に大津宛ての電子メールで連絡をし、了承をとる。この場合も、申告は額面どおり信じますので、証明書等は不要です。

3 いかなる理由であっても、欠席した場合の責任は本人がとる。ここでいう「責任」は聴くことができなかった講義の内容をなんらかの形で補っておくということである。友だちにノートを見せてもらうというのが一般的な方法であると思うが、どんなにきちんとしたノートであっても、そこに書いてあることはその友だちの脳を経由した情報であるので注意が必要である。

以上の方式に問題があると思った人は26日金曜日までに、メールでその旨、連絡してください。その際、以下のことをきちんと書いてください。

A どのような問題があるのか。
B そのような問題があることを示す証拠と議論
C 貴君の代案

【追記】「申告は額面どおり信じますので、証明書等は不要です」としていることに、それでは学生を甘やかすことになると忠告してくれた友人(他大学)がいます。でも、学生や院生を信用することで信頼関係が生まれるわけで、仮にそれで裏切られることがあっても、それはそれで仕方のないことだと思います。

三田大津ゼミ同窓会

これは新浦安ネタではなく、三田ネタなのですが、新浦安にもまった無縁ということではないので、このブログに書くことにしました。

三田にある「まんまや」という居酒屋があります。この店はわたくしの気に入っている店の1つで、慶應在職中は研究室の仲間やお客さんたちとよく呑みに行きました。 もう10日も前のことになってしまいましたが、4月13日土曜日に、その店で、三田大津ゼミ同窓会が開かれました。文学部教育学専攻大津ゼミのメンバー、大学院社会学研究科教育学専攻大津一家(院には制度化されたゼミはありません。「一家」はわたくしが指導教授を務めた院生たちの集まりです)、長期研修の期間を大津研で過ごしてくれた先生方、TCPを事務の面で支えてくれた方、大津研の秘書をしてくれた方、40人ぐらいが集まりました。なかには、お子さんを連れてきた人もいます。あ、そうそう、これは1次会で、それに先立ち、田町駅のビヤホールで0次会をしました。都合で1次会以降に来られない人のためです。

会は全体的にも、局所的にも大いに盛り上がりました。あまりの盛り上がりぶりだったので、写真の公開はちょっとできません。

1次会があれば、もちろん、2次会、3次会があるわけで、さすがのわたくしも途中で帰宅と相成りました。

そのときに、参加者からもらったものがたくさんあります。もちろん、酒もありましたが、全員からもらったのが壁に掛ける時計とデジタルフォトフレームです。時計には、「祝 中締め (^^)」と書いてあります。一番上の写真がそうです。フラッシュが反射しないように斜めからとりました。真ん中の写真がフォトフレームで、これまでの大津研秘蔵写真がすでに入っています。ちなみに、その左にあるのが、ことしの3月に卒業生からもらった認知科学マトリョーシカです。

ついでなので、新浦安の研究室の写真も載せておきます。7階にあり、窓は海に向かっているので、以前なら東京湾が見えたはずですが、いまは残念ながら、ビルに邪魔されて見えません。

三田大津研関係者の皆さん、ありがとう。ことに、この会の開催のために尽力してくれた皆さん、感謝します。わたくしのわがままを聞き入れて、花束なしにしてくれたこと、とてもうれしかった。

じつは、三田大津研はまだ終わっていないのです。ことし卒業するはずだったゼミ生のうち、一人が手続き上の不備から、卒業が1年延期となってしまったのです。彼女が無事卒業するであろう来年の3月、また、大呑み会を開いて、門出を祝いたい(まあ、それが口実なんだけどね)と思います。

新浦安のゼミ生、院生のみなさん、これから新しい歴史を作っていきましょう。


2013年4月19日金曜日

応用言語学特論受講者のみなさん---気持ちを入れかえよ!


わたくしの2回の講義につきあってくれてありがとう。おつかれさまでした。

わずか2回だけの出会いで、一般的なことを言うのは危険な部分もありますが、これまで10年以上、明海の大学院で集中講義をしてきた経験からも以下のことが言えるように思います。

多くのみなさんが研究に対する心構えができていない。「研究」と言ってもみなさんの場合は大学院生ですから、学部生にとっての卒業研究などとは違います。仮に、修了後は教職など実務を目指すのであっても、大学院生の間は研究者でなくてはなりません。

きのうの講義の冒頭に書いてもらった「あなたの、「応用言語学」の規定」は誰一人としてまともなことが書けなかった。原因は簡単で、指示した作業をきちんとやってこなかったからです。「ちゃんと、読みました」と言う人もいるでしょう。もちろん、それはわかっています。でも、それはただ眺めただけなのと違いますか。ノートはきちんととりましたか。1ページか、2ページ程度のメモ書きで終わっていませんか。どのくらい、「「応用言語学」ってなんなんだろう」と考え、悩みましたか。どのくらい、仲間と話し合いましたか。

講義後、資料をもらっていないと言ってきた人がいます。資料も読まずに講義に出るのは間違っています。なんらかの事情で資料をもらい損ねたら、すぐに(すぐに、ですよ)わたくしにメールを送り、添付で資料を送ってもらうべきです。

これも何度も言いましたが、失敗はだれにでもあります。もちろん、わたくし自身も失敗します。問題は、失敗からなにかを学ぶことができるかどうかです。

修士課程だけで終わるみなさんは最短2年間しかありません。いろいろな知識を吸収することも悪くはないかもしれませんが、もっと大切なことは、そう、もうわかっていますね、「考える」習慣をつけることです。

6月に再会するときには、みなさんの顔がまったく変わっていることを期待しています(おっと、西山佑司教授の顔が浮かんできました---これは、《6月には顔ぶれがまったく変わってしまっていた》ということではありません。念のため)。

聞きたいこと、言いたいことがあったら、いつでもメールをください。

【追記】
きのう、触れることができなかった話題として、"critical applied linguistics"があります。これについてはよい入門書がありますので、そちらについてください。

Alastair Pennycook.  2001.  Critical applied linguistics: a critical introduction.  Routledge.
http://www.amazon.co.jp/Critical-Applied-Linguistics-Introduction/dp/0805837922/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=english-books&qid=1223193240&sr=8-2

2013年4月18日木曜日

心の理論

今週のゼミの時間に心の理論(Theory of Mind、ToM)の話をしました。心の理論を持っていないと人とのやりとりに支障が起きる場合があることを解説し、自己紹介の時にも、そのことを意識しておくことが大切だと言いました。ゼミ生以外の、わたくしの講義の受講者にもぜひそのことを知っておいてもらいたいと思います。そこで、ずっと前に小学生向けに書いた話を転載します。「心の理論」ということばは出てきませんが、まさにそれがテーマの話です。



電子メールでのやりとり

電子メールでさまざまなやりとりをすることが多くなってきました。便利な点もたくさんありますが、だからこそ、気をつけなくてはいけない点もあります。

とりあえず、気づいた範囲で書いておきます。

1 少なくとも1日一度はメールのチェックをしましょう。自宅の郵便受けを1日一度はチェックするのと同じことです。

2 「件名 Subject」欄には必ず記入しましょう。そうでないと、スパム扱いを受けてしまうこともありますし、メッセージを受け取った相手も不安になったり、(用心深い人は)開封をためらいます。

3 2と関連して、受け取ったメールに「返信」モードで返信するとき、「件名」欄には相手が記入したものがそのまま入ります。場合によっては、妙な状況を生み出したり、相手に対して失礼になる場合もあります。たとえば、わたくしの場合で言えば、たとえば、「大津先生の来週のご講義について」という件名のメールを受け取ることがあります。相手からの件名表現としてはよいのですが、それをそのままにして返信すると妙です。そこで、いまの例なら、「来週の講義について」などと直して返信します。

4 たずねごとやおねがいごとをした場合は、返信の内容に関わらず、必ず、返信してくれたことに対してお礼のメッセージを送りましょう。とくに、なにかを依頼して、それを断られた場合でも、せいぜい、「まことに残念ですが、つぎの機会によろしくお願いいたします」程度のメッセージは返しておきましょう。実際、それが相手に好印象を与えます。

5 実質的な点としては、メールでのやりとりでは相手の顔が見えません。また、とくに、携帯でメールを送る場合などは推敲をしない場合もよくあります。さらに、メッセージを打つ手間を省くために、できるだけ簡略な表現を使う傾向があります。これらの要因がもとになって、相手との間に感情的な軋轢が生まれる場合も少なくありません。《あ、これはおかしなことになりそうだな!》と感じたら、そこでメールでのやりとりはやめ、直接会って話すとか、それができないなら、電話で話すとか、それも無理なら、少し時間をおいて、落ち着いてからメールでのやり取りを再開するといった気遣いが必要です。

これらは「言うは易く行うは難し」の典型例かもしれません。わたくしも失敗をすることがあります。問題は失敗からどの程度学ぶかということです。


2013年4月17日水曜日

英語学概論受講の皆さん

きのう(16日)の講義で、来週までに筆記体が読めて、書けるようにしておく旨、指示しました。B5用紙2枚の資料が若干足りなかったように記憶しているのですが、請求してきた人はいまのところ、一人です。もらえなかった人は大至急、請求してください。

講義の後、どうして筆記体の練習をするのかという質問がありました。事実、わたくしの板書はブロック体でしますので、筆記体がわからなくても問題はありません。ただ、英米語学科という英語を専門的に学ぶ学科に入学したからには、筆記体が読め、また、(きれいに)書けるようになってもばちはあたらないだろうと思います。きれいな筆記体で手紙を書いてみるだなんて、すてきじゃないでしょうか。

≪いやあ、そんなのはおじさん趣味ですよ!≫という反論があるかもしれません。それも結構。先週、伝えたように、わたくしの言うことをうのみにしてはいけません。質問、コメント、反論などは大歓迎です。そこから、また新たな気づきや発見が得られる可能性もあります。

実際、(英語を専門に学んでいるみなさんの場合とは事情が異なりますが)こんな意見もあります。


2013年4月16日火曜日

ゼミ、概論受講のみなさん


ゼミ生のみなさん 大津ゼミへようこそ!みなさんは明海大津ゼミ第1期生です。じぶんのあたまで考える自信がない、人前で話すのが得意でないという人がたくさんいましたね。でも、時間が経つにつれ、だいぶ、元気な声がでるようになったじゃないですか。大丈夫、1年後には人前でも堂々と話せるようになります。

心配なのは履修登録です。手元のカウンターではまだ6名ということで半数は未登録です。間違いのないよう、再確認しておいてください。

さく水(【注】さくら水産)での呑み会、楽しみにしています。来週、時間と係りを決めましょう。あ、ゼミ旅行の日程も。

概論受講のみなさん、風変わりな概論に慣れましたか。来週までに筆記体の練習をきちんとしておいてくださいね。きれいな筆記体で英文が書けたら自慢できますよ。

「大津研ブログ」がにぎやかです。そちらも読んでください。

追伸 受講票を忘れた人、写真を忘れた人、締切はきょうですよ。

2013年4月13日土曜日

大津由紀雄担当金曜日科目受講生の皆さん


きのうはビデオ講義となり、直接、会えず、残念でした。みなさん、受講を真剣に考えているようで、なによりです。火曜日から金曜日までは、原則として、大学に出ますが、講義、会議、散歩などでつかまらないことも多いので、質問などがある場合には、メールで尋ねるなり、メールでアポイントメントをとっておくなりしておくことをお勧めします。そして、行動は常に迅速にする。聞きたいこと、言いたいことができたら、すぐに言う、あるいは、メールを送る。

水谷君から聞いた、みなさんの質問のうち、ここで答えられるものについて、答えます。

①    就職活動による欠席の取り扱いはどのようになるのか?

学部用の講義でおそらく一番面倒なのがこの問題です。わたくしの方針は以下のとおりです。

(あ)就職活動のためにやむをえず欠席する場合はそれが受講者の評価に不利益にならないようにする。

(い)電車などの遅れや病気の場合と同じように、わたくしはみなさんの申告を100%信じますから、就職活動を行ったという証明書の類は不要です。ただし、必ず事前に申告すること。急な呼び出しがかかったときも、メールで事前にその旨、伝えてください。

(う)一番の問題は、わたくしの講義はすべて積み重ねですので、ある回の講義を聴かないと、それ以降の講義がわからなくなる可能性が高いということなのです。こういうと、多くの学生は、「友だちにノートを見せてもらいます」と答えます。それですむのなら、わたくしもこんなに悩みません。友だちのノートはあくまで友だちの脳を経由しての、わたくしの講義の記録で、わたくしの講義ではありません。

現在のところ、最良の方法と思っているのは、就職活動で欠席する可能性が少しでもある回については、他の受講者にあらかじめ頼んで、その回の講義をビデオで撮ってもらうという方法です。これには2つの条件があります。

(甲)撮ってもらったビデオは必ずその日か、遅くとも翌日には視聴する。

(乙)わたくしの、大学での講義は公開ではありませんから、撮ってもらったビデオは視聴後、必ず消去する。

この問題は「みんなの問題 everybody's problem」なので、みなさんからの提案(こうしたらどうだ、など)があったら大歓迎です。また、このブログはすでにかなりのかたが閲覧しています。なかには、明海大学外のかたもいらっしゃる。なにか名案(じぶんは大学でこう対処している、など)がありましたら、ぜひお聞かせください。oyukio[@]meikai.ac.jp([ ] はとる)か、昔からの友人はoyukio[@]sfc.keio.ac.jpにメールを送ってください。

②    教科書は無いが、どのように教材を配布する予定なのか?
以前の勤務校では、講義者が教材をアップロードし、受講者がダウンロードするシステム、というか、場所がウェブ上に確保されていました。明海大学ではまだその体制が整っていません。ただ、幸か不幸か(まあ、「幸」でしょうね)、わたくしの講義は受講者がそれほど多くないので、メーリングリストを作って添付ファイルとして送付することで対応できるかと思います。

③    生成文法は、脳との関係はあるのか?
水谷君が的確に答えてくれたようですが、大いにあります。ただ、(理念的に、あるいは、現実的に)どういう関係なのかについては解説が必要です。この解説は講義の始めのほうでする予定です。もし出てこなかったら、指摘してください。

大学院用理論言語学特論の受講予定者で、水谷君から、大津宛にメールを出すといいよと助言されたにもかかわらず、いまもって、そのメールを送っていない人はどういう事情なのかいぶかしく思っています。研究者は24時間勝負です。

そうそう、その理論言語学を受講予定の人は来週までに、
Noam Chomsky.  1957.  Syntactic structures.
のPrefaceの第一ページをノートを取りながら熟読しておいてください。この講義演習ではこの本の中身を直接使うことはありませんが、この重要な本がどんな体裁の本なのかぐらいは知っておいてもばちはあたらないので、添付ファイルで送ることはしません。みなさん、図書館へ行って、《あ、こういう本なのだ》と確認の上、Prefaceの第一ページをコピーでもして、熟読してください。

じゃあ、みなさん、来週は生大津が講義します。


2013年4月12日金曜日

受講心得

昨日(2013年4月11日、午後6時からの大学院科目「応用言語学特論」の第1回目(このコースの第1回目と第2回目を担当)の講義で、「受講心得」について説明しました。この「受講心得」は10年程前から作り始め、なんどか改訂して、この形になりました。この3月の改訂は大改訂で、各項目に簡単ではありますが、説明を付してあります。

学部用の講義でも、ほかの大学院の講義でも使います。なかなか便利で、自分としては気に入っています。お読みになって、コメントなど下さるとありがたい。よろしくお願いいたします。
 









2013年4月9日火曜日

大津由紀雄担当火曜日科目受講生の皆さん

第一回目の顔合わせが終わりました。いかがでしたか。風変わりな講義で、まごついた人も多かったことと思います。来週、遅刻しないこと、目標設定票と写真を貼った受講票を忘れずに提出すること、きちんと守ってください。以下、科目別業務連絡です。

3限 ゼミ
 来週は自己紹介ですね。ゼミでの自己紹介とサークルでの自己紹介(その他の自己紹介)は違います。どんなことを、どのように伝えたらよいか、よく考えて、シナリオを作ってきてください。小道具(visual aids)、パワーポイントなどのプレゼンツールの利用も可能です。でも、一番大切なことは必要な情報を的確に伝えるということですから、たとえば、自分の名前を言うときにははっきりと、ゆっくりと言うことが大切です。楽しみにしています。

 来週、メンバーが確定したら、第一回ゼミ懇親会をやりましょう。わたくしの都合を言うと、火曜日の夜が最適、木曜日の夜も対応可能です。予定を考えておいてください。場所も任せます。安く、楽しく過ごせるところがいいですね。

 ゼミ旅行についても、相談しましょう。あ、忘れていたら、思い出させてね。

4限 概論
 あの講義スタイルは苦手だと思った人は単位取得がむずかしいかもしれません。講義は手抜きしませんので、それに応えられる人だけが来てください。要求はいろいろしますが、努力さえ惜しまなければ、半年後、ないしは、一年後にはきっとよかったと思えます。

 課題2つ。①英語運用能力を伸ばそうと思ったとき、どうして大学の英語関連の学科を選んだのか。なぜ、たとえば、英語専門学校ではなかったのか。②なぜ英語運用能力を伸ばしたいと思うのか。文章化してみてください。きっと、いろいろなことに気づくはずです。

5限 言語心理学
 きょうの講義内容をもう一度振り返ってください。わからないこと、納得がいかないことが見つかったら、来週、ぜひ発言してください。


2013年4月7日日曜日

大津担当の英語学概論受講希望のみなさんへ


みなさんのなかには英語の運用能力を身につけたいと思って英米語学科へ入学した人もたくさんいることと思います。なかには、もっと明確に、TOEICやTOEFLのスコアを少しでも高めたいと思っている人もいるでしょう。

それはそれで立派な心がけと思いますが、もし単に英語の運用能力を伸ばすため、あるいは、TOEICやTOEFLのスコアを上げるためということであれば、それに特化した専門の学校などもあります。それにもかかわらず、((明海)大学の)英米語学科を選んだのはなぜでしょうか。

大津担当の英語学概論では、まず、講義に対する担当者の姿勢、受講者に求めたいことなどについて話し、細かい打ち合わせ(housekeeping)をします。そして、そのあと、講義で配布する「受講心得」について説明します。そして、いよいよ、講義の中身に入るのですが、その冒頭に上に書いた問いについてのみなさんの答えを発表してもらいます。続いて、それを素材にして、みんなで議論しましょう。

上の問いについてよく考え、そのうえで、あなたの答えをノートにまとめましょう。うまく文章にならないところがあったら、それはその点についてのあなたの考えがまだ十分に煮詰められていない可能性が高いと思ってください。

【付記】(2013年4月8日)第二段落最後の「(明海大学の)英米語学科を」としてあったところを、「((明海)大学の)英米語学科を」と換えました。この文脈での本質的な問いは「大学の英米語学科を」というものですので。

2013年4月6日土曜日

堤秀世さんとタカ

夕食の準備をしながら、台所の小型テレビをつけたら、なつかしい顔が映し出されました。伊豆シャボテン公園名誉園長の堤秀世さんです。「なつかしい」といっても面識があるわけではありません。記録が正しければ、1996年、NHKが「天才ザル カンジくん」という番組を作った時、チンパンジーの飼育員として登場し、「みなさんから「チンパンジーはよくことばがわかるんですねえ」とよく言われるのですが、わたしはチンパンジーはことばがわかっているのではないと思うんです。チンパンジーはわたしの身振りとか、表情とかの微妙な変化を観察して、それに反応しているように思えるんです」というコメント(なにせ、ずいぶん以前のことなので、表現にはずれがあるかもしれないが、内容は間違っていないと思う)をされました。《チンパンジーと文字どおり苦楽を共にしている人だからこそ、こんな鋭い観察ができるのだなあ》と強く印象づけられました。

きょうの番組(TBSテレビ「バース・デイ 育児放棄された子供チンパンジー」)では、そのタイトルどおり、育児放棄されてしまったチンパンジーのタカを、堤さんがチンパンジーとの直接のかかわりにおける最後の仕事として、仲間の群れに戻すという努力をされる姿が紹介されていました。
http://iwanphoto.blog15.fc2.com/blog-entry-782.html
http://www.tbs.co.jp/birth-day/onair/oa120811.html

30分足らずの番組なので、堤さんの努力はその一端しか紹介されていないと思いますが、それでも、堤さんがタカに対して注いだ愛情の深さ、仲間のチンパンジーたちから堤さんが得ている信頼の大きさなどがよくわかります。

わたくしの相手はチンパンジーではなく、人間ですが、話は同じことだと思います。相手に対する愛情と信頼を得るための努力、きょうの番組を見て、そんなことを感じました。

いつか堤さんにぜひお会いしたいと思います。

【付記】 わたくしが堤さんのことを印象深く覚えているのにはもう1つ理由があります。「カンジくん」を観たあと、知り合いになった、(本人はいやがる呼称ですが)カリスマ英語教師 田尻悟郎さんとお顔がそっくりだったからです。そういえば、TBSのサイトでは、堤さんが「カリスマ飼育員」として紹介されていました。

2013年4月5日金曜日

ゼミ希望のみなさん

きょうは大学へは行きませんでしたが、岸くん、桜井くん、橋本くんの3人がゼミについて話を聞きたいということで研究室を訪ねてきてくれたと聞きました。つぎに大学へ行くのは火曜日になりますので、ゼミの教室でお会いしましょう。その前に聞きたいことがあるのであれば、oyukio[@]meikai.ac.jp(使うときは、@の周りの[ ]をとる)宛にメールをください。

なお、「講義概要」に書いた、以下のことを守ってください。

1 第一回目の授業に遅刻、あるいは、欠席したものはこのゼミを履修できない。
2 やむをえない理由で遅刻、あるいは、欠席するものはメールでその旨を事前に(事前にですよ!)知らせる。なお、そこには
meikaiyukio[@]gmail.com
というメアドが書いてあります。これは「概要」執筆時には明海での正式なメアドが決まっていなかったため作った臨時のものです。しばらくはこのアカウントも保持し、メールは上記の正式アカウントへ転送されます。
3 電車の遅れ、急病の場合は必ずその日のうちにメールでその旨、知らせる。なお、学生諸君の申し出は原則としてそのまま信じますので、証明書とか診断書などの類は要りません。この点は今後も同じです。
4 上記1から3に例外は認めません。受講希望者間の公平性を保持するためです。


では、9日にお会いしましょう。

大津由紀雄

2013年4月4日木曜日

Researchmapのインタビュー記事

Researchmapの今月の「巻頭」インタビューで取り上げていただきました。新井紀子さんのお引き立てによるものと思います。インタビューアーは池谷瑠絵さん、写真を撮ってくださったのは水谷充さんです。池谷さんはおもしろい話題をたくさん引き出してくれました。また、水谷さんには(こう言ってはプロに対して)失礼かもしれませんが、こんな表情をよく捉えられるものだなあと驚嘆させられました。
http://article.researchmap.jp/tsunagaru/2013/04/

わたくしの移籍の当日にこのインタビューが公開されたことをとてもうれしく思います。

明海大学教授としてお披露目ラジオ出演

わたくしはテレビとか、ラジオとかに出演する場合、原則として事前には知らせないことにしています。理由は何人がその番組と偶然出会ったかを知りたいからです。じつは、きょう、もうきのうかな、4月3日の深夜、TBSラジオの番組に生出演しました。
http://www.tbsradio.jp/ss954/2013/04/post-12.html

テーマは早期英語教育です。もちろん、わたくしは反対。賛成派の人が電話で参加。ついでに、大学入学の要件としてTOEFLを導入しようという考えの自民党の代議士さんも電話で参加。あまりおもしろい議論の展開にはなりませんでしたが、パーソナリティの荻上チキさんというかたは非常に回転の速い人で、話していて、とても楽しかった。アシスタントの南部広美さんも好感のもてる、すてきな話ができるかたでした。

テレビやラジオの番組制作は協同作業で、いつも、うらやましいなあと思いながら、出演しています。

【追記】 4月4日午前7時40分時点では、以下で、ポッドキャストで聴けます。
http://www.tbsradio.jp/ss954/podcast/

【再追記】 聴きなおしてみると、こりゃ、英検からご褒美をもらわなくてはいけないな(^^)。

【再々付記】 Facebookなどでも結構話題になっています。
http://www.facebook.com/yukio.otsu?ref=tn_tnmn


2013年4月3日水曜日

英米語学科新1年生のみなさん

さきほどオリエンテーションでお会いした大津由紀雄です。みなさんとは英語学概論の時間にお会いする機会があるかもしれません。

「英語学」とは、英語という言語の性質をさまざまな角度から研究する科学を指します。≪なーんだ、英文法のことか≫と思われるかもしれませんが、それだけではありません。英文法は主として英語の仕組みと働きを考える分野ですが、英語学はそれだけでなく、英語が他の言語(たとえば、日本語)の仕組みや働きとどのような関係を持っているのかとか、英語の歴史とか、英語が現代社会の中でどのような位置づけをされているのかとか、英語を母語として身につけた人(英語の話者、native speaker of English)はどのやって英語を身につけたのかとか、さまざまな視点から探っていこうとする知的試みです。

そんなことを知ってなんの役に立つのかと思う人にはつぎのことをお伝えしておきましょう。英語の性質をきちんと理解しておくことは英語の運用能力をきちんと伸ばすことにつながるのです。「きちんと」という部分が重要です。いまは、TOEFL、TOEIC、英検など英語力を測るさまざまなテストが開発されています。そうしたテストのスコアや合格級を少しでも高めようと努力することは大切なことですが、スコアや合格級を高めるだけにする努力はほんとうの意味での英語運用能力につながらないことも少なくありません。わたくしの周りにもTOEICで700や800といった高スコアをとりながら、英語を使って自分を表現し、他の人の考えを理解できない人が少なからずいます。

そんなことにならないように、ほんとうの意味での英語力の基礎をしっかりと固めておく必要があります。それが英語学で、そこへの誘いをするのが(わたくしの)英語学概論です。

受講生の皆さんにはたくさんの文献を読んでもらい、考えてもらい、議論してもらいます。そういった過程を経て、一人でも多くの皆さんに自信を持ってもらいたい。自分のあたまで考えることができる人になってもらいたい。そう考えています。

受講にあたっては約束を守ってもらいます。この下にある記事「大津ゼミを希望するみなさん」に書いてあることを参照してください。

では、来週、お会いしましょう。


大津ゼミを希望するみなさん

大津ゼミに関心があるという、なんにんかの人たちから連絡をもらっています。可能な限り、まずは会いに来てください。きょうは入学式ですが、夜遅くラジオの生出演があるので、8時すぎまでは研究室にいます。でも、一番安全なのはメールでアポイントメントをとることです。メアドは
oyukio[@]meikai.ac.jp
(使うときは、[ ]をとる。以下、同じ)です。前任校で使っていた
oyukio[@]sfc.keio.ac.jp
はサービス内容が充実しているので、そのメアドも使い続ける予定です。そちらを利用してくれてもかまいません。

ゼミ受講について大切なことは来週の第一回目に遅刻せず、出席することです。「講義概要」に書いておきましたが、

1 第一回目の授業に遅刻、あるいは、欠席したものはこのゼミを履修できない。
2 やむをえない理由で遅刻、あるいは、欠席するものはメールでその旨を事前に(事前にですよ!)知らせる。なお、そこには
meikaiyukio[@]gmail.com
というメアドが書いてあります。これは「概要」執筆時には明海での正式なメアドが決まっていなかったため作った臨時のものです。しばらくはこのアカウントも保持し、メールは上記の正式アカウントへ転送されます。
3 電車の遅れ、急病の場合は必ずその日のうちにメールでその旨、知らせる。なお、学生諸君の申し出は原則としてそのまま信じますので、証明書とか診断書などの類は要りません。この点は今後も同じです。
4 上記1から3に例外は認めません。受講希望者間の公平性を保持するためです。

楽しく、にぎやかにやりたいと思いますが、きっちりとやるときはやるというのが大切です。興味のある人はぜひ声をかけてください。


2013年4月2日火曜日

英米語学科新4年生のみなさん

さきほどお会いした大津由紀雄です。お話ししたように、みなさんとのおつきあいは1年間に限られたものになりましたが、これもなにかの「ご縁」、ぜひ積極的に話しかけてください。


学部向けには「英語学概論」「英語学特講」「ゼミ」の3科目を用意しました。すでに同一名の科目を履修した人もたくさんいると思いますが、単位とは関係のない「聴講」も歓迎します。「聴講」と「 」で囲んだのは、単に聴講しているだけではだめだという意味です。単位履修生と同じ作業をしてもらいます。そうした作業の中で、はじめて、なにかを学とることができるからです。

ゼミについてはきのう書いた「英米語学科新3年生のみなさん」(↓)を参照してください。


わたくしは講義や演習に手抜きはしません。だから、みなさんにも手抜きなしに受講してほしい。どの科目も
楽勝科目ではありませんが、きちんと勉強すれば、1年後にはすがすがしい気分が味わえます。


楽しく、にぎやかな1年間を過ごしたい人はぜひ相談に来てください。


【追記】前任校でのゼミのようす(もっとも、呑み会とか、ゼミ旅行の記事が多いのですが)が知りたければ、こちらをどうぞ。
http://oyukio.blogspot.jp/2013/03/blog-post_30.html
http://oyukio.blogspot.jp/2013/02/blog-post_8.html
http://oyukio.blogspot.jp/2012/09/919-20.html

2013年4月1日月曜日

英米語学科新3年生のみなさん

さきほどお会いした大津由紀雄です。みなさんのうちの何人かとは、ゼミないしは(and/or)英語学特講でお会いすることになるかもしれません。

担当科目の内容や履修について伝えたいことはきょうのオリエンテーションおよび「講義概要」に書いたとおりです。重要な点だけ繰り返すとつぎのとおりです。

1 わたくしのゼミではことばに関わったテーマであれば、なんでも対応する。わたくし自身が知らないことについてはみなさんと一緒に勉強したい。

2 わたくしのゼミでは自由に意見が交換できる、楽しい空間を作りたい。ゼミの時間だけでなく、積極的にわたくしに話しかけてほしい。

3 わたくしのゼミでは英語の知識や運用能力よりも、もっと自分自身に自信を持ちたい、いろいろなことをいろいろな視点から考えてみたいという気持ちが大切である。英語の知識や運用能力は結果としてついてくる。

4 ゼミを修了するときに、「自分のあたまで考える」というのはこういうことだったのだということがおぼろげにでも感じられるように努力してほしい。

5 これだけはきっちりとやるということがあって、それは約束を守るということである。とくに、履修の手続きなどは「講義概要」に記したやりかたに沿って進めてほしい。この点に関しては受講(希望)生間の公平性を保つという意味でも厳格に対処する。

6 質問その他があったら、いつでもメールで相談してください。oyukio[@]meikai.ac.jp(実際に送信するときには@の周りの[ ]を削除する)宛に送ってください。1日経っても返信のない場合は再送してください。

楽しく、にぎやかな1年間を過ごしたい人はぜひ相談に来てください。

英語学特講についても、基本(2,3,4,5)はゼミと同様です。楽勝科目ではありませんが、きちんと勉強すれば、1年後にはすがすがしい気分が味わえます。

【追記】前任校でのゼミのようす(もっとも、呑み会とか、ゼミ旅行の記事が多いのですが)が知りたければ、こちらをどうぞ。
http://oyukio.blogspot.jp/2013/03/blog-post_30.html
http://oyukio.blogspot.jp/2013/02/blog-post_8.html
http://oyukio.blogspot.jp/2012/09/919-20.html