2013年12月11日水曜日

明海大学大津ゼミ第2期生リスト 予定を前倒しして発表します 【付記あり】

【付記】ゼミ紹介の冊子に綴じてある「履修申込書」ですが、一応、提出してください。方法は「ゼミ受講希望票」のときと同様のやり方でメールボックスに入れておくということにしましょう。みなさんの控えはサインをして、封筒に入れ、研究室の入口のところに貼っておきます。

【再付記】「履修申込書」の控えの返却は2014年の仕事始め以降にさせてください。

昨日、来年度の大津ゼミの受講希望の受け付けを締め切りました。23名の希望者がありました。希望する理由、卒業後やりたいと思っていること、大津に伝えたいことなどについてみなさんが書いたところを読ませてもらいました。その結果、ゼミとしては多少多めではありますが、希望者全員を受け入れることにしました。おめでとう!明海大学での大津ゼミ第2期生ということになります。

なお、当初の予定では今回の発表は13日に発表する予定でしたが、それまで引き延ばす理由がなくなったので、発表日を前倒して、本日の発表としました。

当面、二次募集の予定はありません。

以下に、メンバーの学生番号を載せておきます。万が一、受講希望票を提出したのに番号が掲載されていないとか、受講希望票を出さなかったのに番号が掲載されているとかということがあったら、至急、メールで連絡してください。わたくしのメールアドレスは以下のとおりです。どちらでもかまいません。
oyukio[@]meikai.ac.jp
oyukio[@]sfc.keio.ac.jp
いずれの場合も[@]の[ ] を取り除いたものを使ってください。これは悪意を持った人(あるいは、システム)にメールアドレスを自動的に読み取られることを避けるためです。

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受講希望票を読んで、いずれの人も、好奇心と向上心に満ち溢れていることがよくわかりました。その気持ちをいつまでも大切にしてください。提出した票のコピーはなくさないように持っていてください。くじけそうになったら、それを読み返して、「ああ、こういう気持ちに戻らなければいけない!」と自分を励ましてください。

今回、とても印象的だったのは、みんな、とても丁寧な字で、きちんとした文章を書いているという点です。字が上手な人も、あまり上手でない人もいます。でも、丁寧に書くことはだれでもできます。文章も同じです。名文である必要はありません。自分の考えをきちんと整理し、なにをどう伝えるかを練ったうえで文章にする。基本的なことですが、これが身についていない学生がたくさんいるというのが現状です。その点で今回のみなさんは貴重な存在です。とてもうれしく感じました。

楽しく、にぎやかに、充実した1年間を過ごしましょう。

以下、いくつか、連絡事項です。

1 大津ゼミ第2期生としての正式活動は来年4月からですが、それまで待つ必要もないので、年明けには新年会でもやろうかと考えています。それについてはまた改めて連絡します。

2 上の件も含めて、この「新浦安日記」は定期的に閲覧してください。

3 「自宅にPCがないので、PCメールは使えません」と書いた人が何人かいました。それは勘違いというものです。明海大学の学生、院生にはPCメールのアカウントが与えられています。また、学生、院生が利用できるPCは学内の複数箇所に設置してあります。それらを利用するのは学生、院生としての権利であり、義務でもあります。一日一回はPCの前に座る習慣をつけましょう。なお、利用するアカウントは必ずしも明海大学のものである必要はなく、たとえば、gmailのアカウントでもかまいません。そうそう、携帯メールではなく、PCメールにこだわる理由ですが、いくつかありますが、もっとも重要なのは以下の点です。ゼミが始まると添付ファイルの形で論文などを配布することがあります。そのときに、PCメールでないと、容量超過などの理由で跳ね返されてしまう危険性があるということです。なお、この点について問題があったら、個別に相談してください。まずは相談、これはゼミ活動の基本事項の一つです。

というわけで、今回、携帯メールのアドレスしか書かなかった人はPCメールのアドレスを至急知らせてください。

4 この「新浦安日記」のほかに、「大津研ブログ」というブログもあります。後者は学外の人も含めた、より広範囲の閲覧者を想定したものです。大津の活動の一端(あくまで一端で、公開していないものもたくさんあります)がわかります。ぜひ読んでください。
http://oyukio.blogspot.jp/

5 大津は忙しい毎日を過ごしていますが、第一優先は学生と院生との交わりです。なにか相談したいこと、聞いてほしいこと、聞きたいことなどができたら、いつでもメールをください。《こんなことで!》などと遠慮する必要はありません。上に書いたとおり、まずは相談、です。

よろしく。


















2013年12月9日月曜日

もっと積極的に

既報のとおり、きのう、一般社団法人ことばの教育の会がありました。明海からの参加者はいないかと会場をくまなく探したのですが、院生1名と研修中の先生1名の参加があっただけでした。今回の会は学問的予備知識を必要とするものではなく、また、ことばの教育という、多くの人が関心を持っているテーマであるのに、これはやはりさびしい限りです。

もっと積極的にいろいろなところに出かけ、いろいろな人と出会い、語り、世界を広げていかなくては学生や院生をやっている意味がありません。

来年度のゼミ希望者、大学院入学予定者なども含めて、もっと積極的に行動してください。


2013年12月5日木曜日

確認2件 ゼミ受講希望票提出期限 複合版大津の部屋---おひまなら来てよね

以下、2件の確認のための記事です。

1 来年度の大津ゼミの受講希望者は指示したとおり、封筒に入れたゼミ受講希望票を12月10日までに大津のメールボックスに入れておいてください。期限を過ぎると理由の如何によらず、受け付けません。また、必要事項が書いてないものも無効です。

以下の記事も参照しておいてください。


2 あす、12月6日午後6時から明海大学ニューマリンズで、「複合版大津の部屋---おひまなら来てよね」が開催されます。ゼミ生、ゼミ参加希望者、その他の学部生、院生、卒業生、教職員のみなさん、大津とその仲間たちに加わりたいと思っているかたがた、どなたでも参加できます。

以下の記事も参照しておいてください。

では、あす!

あ、1つ忘れていました。姉妹ブログ「大津研ブログ」に書きましたが、今度の日曜日、以下のイベントがあります。どなたでも参加できます。ゼミ生や院生も積極的に参加し、広い範囲の友達の輪を作りましょう。

「英語教育達人セミナー・一般社団法人ことばの教育共催 英語教育対談」

大津由紀雄、同世代の英語教育研究者と語り合う

当法人代表理事の大津由紀雄が、日本の英語教育を支える吉田研作先生をお招きして、英語教育の様々な課題に関して気楽に意見交換を行う会を企画いたしました。いわゆる「由紀雄の部屋」です。最近、注目を集める英語教育についてお二人に思う存分語り合ってもらいましょう。

日時 2013年12月8日(日曜日)
時間 午後2時より午後5時まで
場所 郁文館夢学園 講堂

詳しくは、
http://oyukio.blogspot.jp/2013/10/blog-post_28.html
を参照してください。

2013年12月3日火曜日

来年度大津ゼミ受講希望者のみなさん

希望者が多く、だいぶ時間がかかりましたが、さきほど、すべての受講希望者との面談を終えました。

わたくしとの相性などを確認の上、なお受講希望であるということであれば、面談で指示したように記入済みの「ゼミ受講希望票」を期限内に大津のメールボックスに入れてください。公平性を保つために、指示に違反した場合は受講希望を受け入れることはできません。当日、体調が悪くなる可能性なども考えると、12月10日の締切日当日ではなく、時間的に余裕をもって提出しておいたほうが安全です。

受け入れ学生は12月13日に「新浦安日記」上に学籍番号で発表します。

ゼミ紹介冊子の最終ページにある「履修申込書」にサインが必要になるかと思います。13日以降であれば、いつでもサインします。もし捉まらないようであれば、メールボックスに用紙を入れておいてくれればサインをしてお返しします。

ゼミに関する今後の連絡もこの「新浦安日記」上でしますので、定期的に確認してください。

今週の金曜日、「複合版大津の部屋---おひまなら来てよね」があります。
http://otsuyukio.blogspot.jp/2013/11/126.html
都合がつくなら、ぜひ参加してください。

以下、前に掲載した文章から、ことに大事な部分を転載しておきます。もう一度読み直してください。

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ゼミについてですが、説明会で言ったように、現在持っている知識の量は問題ではありません。大切なのは好奇心と向上心です。再来年の3月に《ああ、いままでに体験したことがなかった、よい1年間だった!》と思えるようになって欲しいのです。そのためには、楽はできません。たくさんの作業をしてもらいます。たくさんの努力をしてもらいます。不安がある人は面接のときに言ってください。できるだけ個別に対応します。

《大変だが、あとで、ああよかったと思えるゼミ》を目指しています。ちなみに、今年度は明海での初年度でしたので、まだ勝手が十分につかめていない状態で出発しました。来年度は今年度、学んだところを生かして、少し変わったやり方で進めます。

努力には高い評価をしますが、怠惰には厳しく対応します。学年度末に、「この単位を取らないと卒業に影響するのでなんとか単位をお願いします」という類のことを言われても対応はできません。

アポイントメントを遅刻や無断欠席した場合は受講希望受付を取り消します。やむをえぬ事情が生じた場合は必ず事前にメールでその事情を説明してください。

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ゼミ面接を受けた人には「ゼミ受講希望票」を渡していますが、その提出方法を変更します。「希望票」には研究室前の袋に入れることとしていましたが、個人情報が含まれていますので、万が一のことを考え、以下のようにします。間違いのないようにしてください。

 必要事項を記入したゼミ受講希望票を封筒に入れる。
2 封筒に封をし、その表面に「ゼミ受講希望票在中」と書き、裏面に名前を書く。
3 封筒を管理研究棟(研究室のある建物)1階の大津のメールボックスに入れる。場所がわからない場合は非常勤講師室のかたに尋ねてください。
4 封筒は各自用意してください。一枚の封筒に複数のゼミ受講希望票を封入してはいけません。なお、封筒の大きさは問いません。

以下の場合は受講希望を受け付けません。

A ゼミ受講希望票の必要事項が書かれていない場合(たとえば、PCメールアドレスがない)
B 写真が貼られていない場合
C 封筒に封入されていない場合
D 上記2の記入がない場合
E 締め切りに間に合わなかった場合

万が一のことを考え、準備は早目にして、余裕を持って提出してください。

2013年11月24日日曜日

12月6日 複合版大津の部屋---おひまなら来てよね

【付記】 今回は「複合版」という特別企画ですので、会費を設定します。おひとり3000円です。収入のあるかたは多少の上乗せご寄付をいただけると、助かります。よろしくお願いいたします。

12月6日(金曜日)午後6時ごろから明海大学内ニューマリンズ(紹介記事を発見 http://meikai-rea.jp/ryokufu_kai/file/vol14.pdf)で「複合版大津の部屋---おひまなら来てよね」を開催します。「複合版」の意味は、① 通常の「大津の部屋---おひまなら来てよね」(つまり、だれでも参加できる)、② 大津ゼミの呑み会、③ ボジョーレーヌーボの会、④ 忘年会を複合したということです。まあ、年内に呑み会はまだやるでしょうから、忘年会の意味合いはあまり強くありませんがね。

そうそう、来年度からの大津ゼミ参加希望者もぜひ参加してくださいね。ああ、そうか、未成年者もいますね。残念ですが、未成年者は参加できません。4月になってからのお楽しみにとっておきましょう。

じつは、この予行演習を先週金曜日に有志でとりおこないました。呑み物はもちろん、ボジョレー。なかなかの出来のように感じました。

たくさんの方々の参加をお待ちしています。

2013年11月21日木曜日

ゼミ受講希望票の提出方法の変更について

ゼミ面接を受けた人には「ゼミ受講希望票」を渡していますが、その提出方法を変更します。「希望票」には研究室前の袋に入れることとしていましたが、個人情報が含まれていますので、万が一のことを考え、以下のようにします。間違いのないようにしてください。

 必要事項を記入したゼミ受講希望票を封筒に入れる。
2 封筒に封をし、その表面に「ゼミ受講希望票在中」と書き、裏面に名前を書く。
3 封筒を管理研究棟(研究室のある建物)1階の大津のメールボックスに入れる。場所がわからない場合は非常勤講師室のかたに尋ねてください。
4 封筒は各自用意してください。一枚の封筒に複数のゼミ受講希望票を封入してはいけません。なお、封筒の大きさは問いません。

以下の場合は受講希望を受け付けません。

A ゼミ受講希望票の必要事項が書かれていない場合(たとえば、PCメールアドレスがない)
B 写真が貼られていない場合
C 封筒に封入されていない場合
D 上記2の記入がない場合
E 締め切りに間に合わなかった場合

万が一のことを考え、準備は早目にして、余裕を持って提出してください。

2013年11月18日月曜日

大津ゼミ希望者のみなさん(続)

ゼミの受講希望を締め切りました。アポイントメントを設定した人たちもこの書き込みを最後まで読んでください。

今後ですが、12月3日までの面接の後、空きがあれば、(当初、来年4月に行う予定にしていた)二次募集を行います。そして、さらに空きがあれば、来年4月に三次募集を行います。ただ、現時点では、それらの可能性はかなり低いと思ってください。

二次募集、三次募集のお知らせはこの「新浦安日記」で行います。関心のある人はこまめにチェックしてください。

今回の募集でいろいろなことがわかりました。なんと言っても驚いたのは、メールの書き方を心得ていない人がたくさんいるということです。

1 「件名」欄は必ず記入しましょう。今回は「ゼミ受講希望」とするよう指定しておいたので、ほとんどの人ができていましたが、中には空欄の人もいました。

2 本文に宛名を書きましょう。「~先生」「~様」などです。相手が教員の場合、「~先生」を選ぶのが無難でしょう。ちなみに、わたくしは「~様」でも気にしません。また、最初のやりとりの場合には、姓名とも書くようにしたほうが間違いありません。なお、「大津先生様」というのがありましたが、「大津(由紀雄)先生」ないしは「大津(由紀雄)様」とすべきです。

3 本文はきちんとした書きことばで書きましょう。「先生のゼミを受けたいんで、メールしました。よろしく」の類がありましたが、これではいけません。たとえば、「先生のゼミを受講したいので、メールいたしました。よろしくお願いいたします」程度のことは書けるようにしましょう。これは就職活動の場合にも重要ですよ。

4 本文の最後には必ず差出人の名前を書きましょう。これがないとだれからのメールなのかわかりません。メールのアドレスに加えて名前が出てくるしている人もそれで安心してはいけません。必ず本文の中にも入れましょう。

5 2~4は携帯メールに慣れている人が犯しやすい間違いです。PCメールに慣れるようにしましょう。

さて、ゼミについてですが、説明会で言ったように、現在持っている知識の量は問題ではありません。大切なのは好奇心と向上心です。再来年の3月に《ああ、いままでに体験したことがなかった、よい1年間だった!》と思えるようになって欲しいのです。そのためには、楽はできません。たくさんの作業をしてもらいます。たくさんの努力をしてもらいます。不安がある人は面接のときに言ってください。できるだけ個別に対応します。

《大変だが、あとで、ああよかったと思えるゼミ》を目指しています。ちなみに、今年度は明海での初年度でしたので、まだ勝手が十分につかめていない状態で出発しました。来年度は今年度、学んだところを生かして、少し変わったやり方で進めます。

努力には高い評価をしますが、怠惰には厳しく対応します。学年度末に、「この単位を取らないと卒業に影響するのでなんとか単位をお願いします」という類のことを言われても対応はできません。

アポイントメントを遅刻や無断欠席した場合は受講希望受付を取り消します。やむをえぬ事情が生じた場合は必ず事前にメールでその事情を説明してください。




2013年11月14日木曜日

大津ゼミ希望者のみなさん

アポイントメントをとるための手順と注意:

1 説明会で伝えたとおり、希望者は件名欄に「ゼミ面接希望」と書いたうえで、本文にアポイントメント希望の旨、記す。あて先はoyukio@meikai.ac.jp

2 どんな場合でもそうですが、本文には必ず宛名(「~様」、「~先生」など)を記入する。

3 同じく、どんな場合でもそうですが、本文には必ず自分の名前を記入する。

4 同じく、どんなな場合にも、「件名」欄にはメールの内容がきちんと伝わるように文言を記入する。

5 1の受付時点で、収容人数に空きがある場合はこちらからメールを送ります。それに対する返事のメールに、アポイントメント希望時間帯を書いてください。

6 希望時間帯が空いていれば、それで受付完了です。空いていない場合はその旨、伝えます。

説明会でも伝えたように、楽しく、充実した1年間を送りたい人はぜひアポイントメントをとってください。アポイントメントは主としてお互いの相性が合うかどうかを確認するもので、テストなどではありません。なにも持参しなくて結構です。

2013年11月6日水曜日

第 16 回明海大学応用言語学セミナー

「新浦安日記」にも掲載したとおり、第 16 回明海大学応用言語学セミナー 「現代における“ことば教育”はいかにあるべきか 」が 11 月 16 日(土)に開催されます。院生のみなさんだけでなく、ゼミ生、学部生も積極的に参加してください。だれでも参加できます。
http://oyukio.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

そして、単に参加するだけでなく、積極的に発言してください。懇親会もぜひ参加してください。

参加ご希望の方は、お手数ですが 11 月 8 日(金)までに電子メール、FAXまたは葉書で、以下 の①~⑤を明記の上、お申込み下さい。
①住所 ②氏名(ふりがな) ③電話(FAX)番号 ④E メールアドレス ⑤懇親会参加の可・否

問い合わせ: 明海大学応用言語学セミナー運営委員会
TEL: 047-355-5120 FAX: 047-350-5504
Email:gsalseminar@meikai.ac.jp

2013年10月24日木曜日

スワヒリ語独習サイト

わたくしの講義でいつも出てくる「日本語、英語、スワヒリ語、日本手話」(個別言語の代表。母語、身近な外国語、馴染みのうすい外国語、個別手話)のスワヒリ語ですが、あるかたのfacebook投稿記事で独習サイトがあることがわかりました。
http://el.minoh.osaka-u.ac.jp/flc/swa/index.html

こういうことがあると、ネットというのはありがたいものだなあと思います。みなさん、せいぜい、第1課だけでも見ましょう、聴きましょう。


2013年10月21日月曜日

週末はどう過ごしましたか?

土曜日はいろいろな活動がありましたが、明海大学関係の皆さんはおそらく、通訳と翻訳に関するシンポジウムにおいでになったことと思います。伝え聞いている限りでは充実した会であったようでなによりです。

わたくしの週末については以下をご覧ください。
http://oyukio.blogspot.jp/2013/10/blog-post_21.html

金谷憲さんとの対談に明海大学の学生や院生がだれも顔を出してくれなかったのは淋しかったなあ。12月8日にはぜひ参加してください。


2013年10月18日金曜日

あすはどれを選びますか?そして、日曜日は?

あす10月19日(土曜日)はイベントがたくさんあります。

まず、なんと言っても、明海大学では、鳥飼玖美子さんと松岡ハリス佑子さんをお招きしての公開シンポジウムがあります。この第3部では明海大学の山岸勝榮さん、小林裕子さん、石黒武人さん、山下早代子さんも加わっての討論が予定されています。

二つ目は、東京言語研究所の公開講座「アフリカ諸語のフィールドワーク」があります。講師は大阪大学の米田信子さんで、豊富なフィールワーク体験をお持ちです。

三つ目は、ちょっと地味だし、場所もちょっと不便なのですが、埼玉県立総合教育センター主催の公開イベントに東京言語研究所が出展します。
子どもたちに、楽しい体験を通じて、ことばのおもしろさに気づいてもらおうという趣向です。わたくしは、埼玉県のマスコット、コバトンの衣装(幸い、縫いぐるみではないのですが)で登場です。加えて、20分ほどのミニ講演もいたします。

すでに種明かししてしまいましたが、わたくし自身は埼玉県に行きます。ずっと前からの約束でした。ということは、明海でのシンポジウムには参加できません。鳥飼さんには「わたくしは行けませんが、学生や院生がたくさん質問をしますので、よろしくお願いします」と頼んであります。ぜひ積極的に発言してください。

日曜日ですが、こんどは英語教育の世界に飛びます。金谷憲さんとの公開対談です。鈴木猛さんがファシリテーターという組み合わせ、つまり、学芸大の同窓会のようなものです。

https://www.facebook.com/kotoba.no.kyouiku

なお、12月8日(日曜日)には、あの吉田研作さんとの公開対談を予定しています。


2013年9月22日日曜日

「明海カフェ研究会」で話をします

10月第一週に以下のトークをします。

昨日マー坊 今日トミー 明日はジョージかケン坊か
---「時の流れに身をまかせ」か?---

10月3日(木曜日)
12時15分から
FE会議室(研究管理棟3階)

学部生、院生、教職員、その他、だれでも参加できます。ランチを持って(持ってこなくてもかまいませんが)参加してください。この会はきわめてインフォーマルな会で、参加者が交代で話をします。午後の授業があるかたもいますので、まず、話題提供者が15分から20分程度の話をして、そのあと、ディスカッションです。

院生の皆さんは積極的に参加してください。学部生もものおじすることはありません。わかりやすく話をします。

えっ、それはいいけど、あんなすっとぼけた演題じゃ、なんの話かわからない、ですか?ごもっとも。

今度、こんな研究プロジェクトが始まったという話は「大津研ブログ」に書きました。
http://oyukio.blogspot.jp/2013/09/blog-post_13.html

今回の話はその一環で、日本語の時間表現について考えます。「(の)前(に)」と「(の)先(に)」は空間表現としては同じような意味を持っていると考えらえますが、比喩的に時間表現として用いられた場合、「(の)1年前(に)」は過去のこと、「(の)1年先(に)」は未来のことを指します。それは一体なぜなのかというようなことを探ろうという試みです。まだ答案ができているわけでありません。答案の下書きを書く準備段階の話を聞いてもらい、いろいろと意見をもらって、参考にさせてもらおうという狙いです。

どうぞよろしく。






2013年9月18日水曜日

「大津の部屋---おひまなら来てよね」 再開

大学の学期中、毎月2回開催している「大津の部屋---おひまなら来てよね」を再開します。10月は8日(火曜日)と25日(金曜日)です。いずれも、午後6時ごろから、ニューマリンズで。もちろん途中から参加でも構いません。

だれでも参加できます。学部生(ただし、言うまでもなく未成年は飲酒禁止)、院生、教職員、街のおじさん、おばさん(あ、おにいさん、おねえさんでも)、だれでも結構。大津とその仲間たちと話をしてみたいという人は大歓迎です。

普段着のまま、ぶらっと立ち寄る、という風情で結構です。

では、お待ちしています。

2013年9月15日日曜日

ゼミ旅行を振り返って---参加者の声

先日行ったゼミ旅行については、すでに、わたくしからの報告を掲載してありますが、
今回は、参加したゼミ生の感想を掲載します。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今回の合宿のメインである、福澤先生や慶応の院生方の講演は、聴く機会が滅多にないもので、貴重な経験になりました。

加えて、軽井沢の景色が堪能できました。自然がとても豊かで散策するにはもってこいの場所です。

福澤先生の講演後の夕食・飲み会では、教授、院生、学生を問わず仲良く、楽しい時間を過ごせました。誰一人遠慮せず語り合いましたね!

こういった空間を簡単に作り出せるのが大津ゼミの特徴だと思います。

軽井沢の夏合宿、12日ではありましたが、濃く、有意義な時間となりました。ありがとう大津ゼミ! (高階郁大)

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今回の合宿は自分だけではなかなか出来ない経験で、大津先生をはじめ沢山の方のお力があったからこそ出来た事で、ありがたく思います。

福澤先生の講義ですが、本を読んで学ぶのと違って、実際に先生の前で講義を受けると、緊張感も違い、良い経験になりました。ただ、今回はあまり発言ができなかったので、つぎの機会にはもう少し発言出来るよう心がけたいと思います。

院生の発表ですが、英語の学習についてだけでなく、勉強に対しての見方が変わった気がしました。一つの疑問を掘り下げて調べる事で、様々な要因が出てきて、思わぬ発見にもつながるのではないかと思いました。

軽井沢という場所も良く、多くの自然があり、空気も美味しい、あの環境にもっと居たいと思いました。でも、軽井沢ではなくても、またゼミ合宿をしたいです。(星野瞭介)

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今回のゼミ合宿では、福澤先生の講演や院生の発表など普段の授業では経験できないことを経験できたと思います。

福澤先生の講演の後は、食事や飲み会をしたり、花火をしてたり、部屋で語ったりとゼミ生、教授、院生ということに関係なく、みんな仲良く時間を過ごすことができたと思います。

一泊二日と短い期間でしたが、とても有意義な時間だったと思います。

最後に、高階くんと星野くん、ゼミ合宿の幹事をやってくれてありがとう。  (佐藤一輝)


2013年9月13日金曜日

明海大学浦安キ­­­­­ャンパス学友会サマーキャンプに参加して

2013911日(水曜日)、12日(木曜日)に千葉県鴨川市の鴨川ホテル三日月で2013年度明海大学浦安キャンパス学友会サマーキャンプが開催されました。このキャンプは、学生部長ほか関係教職員が学生代表と協力して、企画・運営するものです。

このキャンプはつぎの2点を目的とするものとされています。
①   学生及び教職員がお互いの連帯感と本学への帰属意識を深めるとともに本学の発展[に寄与すること]を目的とする。
②   本学の発展に[寄与するため]学生、教職員が一丸となって意見を交換し[、その成果の]実現へと向けるための研修[(削除)]を行うことを目的とする。また、学生の声を直に大学に訴えかけることにより、学生生活に対する意識や関心の向上、課外活動の活性化などにつなげる[こともその目的とする]。([]内は大津による補足・修正)

学長を含む教職員・教育後援会(保護者会)・同窓会関係者69名、留学生32名を含む学生153名が2日間に寝食を共にしながら、明海大学に関わるいくつかのテーマについて語り合うという企画です。

1日目は、開会式などの後、午後145分から5時までが分科会、630分から830分までが懇親会です。2日目は、朝食の後、午前10時から1130分までが分科会の報告会、そのあと、12時までが閉会式という日程です。大部分の参加者は大学が用意したバスで大学・安房鴨川間を往復しました。帰路には、アウトレットなどに立ち寄るなどの観光オプションが3つ用意され、希望のオプションを選ぶようになっています。

キャンプの中心に位置づけられているのが分科会で、今回はつぎの4つのテーマが用意されました。
1 明海大学をより魅力的な大学にするには
2 ボランティア活動について
3 部活動・サークル活動を活性化させるには
4 マナー向上について

テーマ別に16の班が用意され、それぞれの班に13人前後の学生、教職員、教育後援会・同窓会関係者が割り振られました。学生の1人がディスカッション・リーダー、別の1人が書記となり、議論を先導しました。

わたくしはこの4月に明海大学に赴任した新任教員ですから、もちろん、このキャンプは初参加で、自ら願い出て参加させてもらいました。分科会では、「明海大学をより魅力的な大学にするには」をテーマにした班の1つに加わりました。

3時間強の討論時間ですが、主体はあくまで学生たちで、教職員はあまり口を挟まないようにという学生部長からの要請があったので、少なくとも、前半は主として、聞き役に回りました。

この2日間に、わたくしもたくさんのことについて考え、また、学びましたが、以下では、つぎの2点について書いておきたいと思います。
A 学生参加者に期待したいこと
B 教員として「明海大学をより魅力的な大学にする」ためにしたいと考えていること
(Aが長くなったので、Bについては後日、改めて投稿いたします。)

A 学生参加者に期待したいこと
このキャンプの主体はあくまで学生です。だから、このキャンプは学友会会長の挨拶で始まり、(実質上)学友会会長の挨拶で閉じられます。したがって、このキャンプの成否は学生1人1人がどれだけこのキャンプに主体的に関わり、どれだけのことを学び取ったかによって決まると言っても差し支えないでしょう。

その観点から見たとき、学友会会長の上澤敬之君のリーダーシップは特筆に値すると言えます。開会式、閉会式でのスピーチも見事なものでしたし、なによりも印象的だったのは、報告会での質疑応答の際、学友会の立場から必要と思われるコメントを的確に加えていた点です。あらかじめ準備できるスピーチと違い、質疑応答のようにどんな意見が飛び出るかわからない状況で、的確なコメントを加えることは簡単にできるものではありません。ごく最近の例を挙げれば、オリンピック招致のプレゼンで、準備されたスピーチは上手にできたのに、質疑となると的外れの応答をしていた人がいましたね。とくに、今回のように、フロアからの質問やコメントの多くが教員から寄せられた場合、学生の立場としてはついつい萎縮してしまうものです。しかし、上澤君はきちんと、しかも、相手に対して礼を失することなく対応していました。

では、分科会での議論はどうだったのか。参加した分科会の様子、2日目の報告会での報告、他の教員からの情報などから、話し合いが必ずしもうまく機能していなかったという印象を受けました。

これはリーダーが不慣れであったということもあるでしょうが、それ以上に参加者の準備不足によるところが大きいと思います。たとえば、「明海大学をより魅力的な大学にするには」というテーマについては、開会式で学生部長から《授業のありかた》という点に絞って議論をしてほしいという要望がありました。それを受けて、リーダーはどんな論点がありえるかを考え、(全体で約3時間という限られた時間ですから)どの論点を、どのように取り上げていったらよいかを考えておく必要があります。

上のテーマで言えば、《学生の視点から授業のありかたについて論じようとするとき、どのような論点があるか》を考える必要があります。1つは授業の進め方に関する論点で、授業は時間どおり始まり、時間どおり終わるか、講義は聞きとれる声で、理解しやすい話し方でなされているか、などはそれに属します。ほかにも、出欠はとったほうがよいかとか、板書は効果的になされているかなどが考えられます。わたくしの参加した分科会ではほとんどがこの種の論点についての議論でした。しかし、学生の視点から授業のありかたについて論じようというのであれば、講義内容、演習内容は学生の期待に応えるものであるのかという、もう1つ別の論点があり、むしろ、そちらのほうがより本質的な論点と言えます。

もちろん、話し合いの中で、後者の論点について触れられることがなかったわけではありませんが、そこでは、《就職という視点》から、これこれについての講義は将来の就職活動に役立つといった発言がほとんどを占め、現実的ではありますが、それだけでよいのだろうかという疑問を禁じえませんでした。

講義内容、演習内容ということになれば、当然、話はカリキュラムのことに向っていくはずです。わたくしの参加した分科会でも、その方向に議論が向き始めた瞬間もありましたが、話が科目の履修学年制約や履修学部制約のほうに行ってしまい、本質に近づくことができませんでした。

また、リーダー以外の参加者も、議論を深めるためにはどのようなことに注意して発言すべきかということも考えておく必要があります。そのためには議論の流れがどうなっているかをきちんと見きわめ、その上で、どういう形でその議論に貢献するかを考えて発言する必要があります。

そんなめんどうなことを言いだすと、だれもなにも言わなくなるという意見を聞いたことがあります。わたくしはそうは思いません。参加者が勝手にものを言い、リーダーは発言者を指名するというだけであるなら、どんなに発言が多くても、議論は深まらず、終わった後、《ああ、話し合いというのはおもしろいものだ!》ということを実感できないからです。

いま述べたことに賛同が得られるのであれば、話し合いの仕方、議論の深め方などを事前研修に組み込んでおくことが必要だと思います。もっと言ってしまえば、その種のことは短期間で身につくものではなく、経験を重ねる(場数を踏む)必要がありますので、今回の参加者は、今回得たことを活かして、今後、意識的に努力をするとよいと思います。

一見回り道のように聞こえるかもしれませんが、そういう努力を重ねることは就職活動でも効果を発揮するはずです。付け焼刃ではなく、一生ものの力を身につけましょう。

報告会での報告について一言、触れておきます。ほとんどの報告が各分科会で出てきた意見を単に羅列しただけという印象を受けました。たくさんの意見が出てきたときに、それを論点別に整理して、さらに、その論点間にどのような関係があるのかを見きわめた上で報告を作成する必要があります。

最後に1つ付け加えたいことがあります。それは院生の参加です。今回のキャンプでは、明海大学(浦安)コミュニティーのいろいろなメンバーが参加していましたが、そのなかで、欠落していたのは大学院生です。学友会主催ということが関係しているのではないかと想像しますが、なんらかの形で院生を巻き込むことは検討に値することと思います。


2013年9月10日火曜日

2013年度ゼミ旅行

9月8日(日曜日)、9日(月曜日)と大津ゼミのゼミ旅行を挙行しました。明海大学での記念すべき第1回ゼミ旅行です。

場所は、以前の所属先である慶應でのゼミ旅行でも、ずっとお世話になっていた、「軽井沢 森の家」です。「軽井沢」と言っても、実際にあるのは信濃追分で、文字どおり、静かな森の中に佇む、プチホテルです。

1日目は雨でしたが、豪雨ではなく、むしろ、森の緑を引き立たせてくれるような、やさしい雨でした。

現地集合だったので、それぞれ新幹線利用、在来線利用、バス利用とさまざまな方法で参集しました。最後の最後で、道に迷う参加者もありましたが、定刻の午後2時を大幅に過ぎることなく、福澤一吉さんの講義が始まりました。福澤さんはわたくしの古くからの友人で、ゼミ旅行講師としての最多登壇数を誇ります。普段は早稲田の先生で、認知神経心理学の研究者ですが、福澤さんのもう1つの顔である、議論の指南者として話をしてもらいました(1枚目の写真)。事前に、福澤さんの名著『議論のレッスン』(NHK生活人新書)を読んでおくことになっていたが、

実習を含めた3時間の講義で、理解が大いに深まりました。

講義の後は、夕食です(2枚目の写真)。ゼミ旅行ではいつもバーベキューを出してもらっています。肉と野菜をたくさん食べ、酒もたくさん呑み、そして、大いに語り合いました。

途中、みんなで花火を楽しみました(3枚目の写真)。

「半沢直樹」を観ると言って部屋に戻っていた何人かが戻ってきてからですから10時30分ごろでしたか、ほろ酔い状態で睡魔が襲ってきました。わたくしが休んだあとも各部屋での語らいはさらに続いていたようです。

2日目は鳥のさえずりで目が覚めました。晴れです。5時前だったので、まずは風呂に入り、森の家の近くを散策しました。しばらくすると、福澤さん、埼玉県からの長期研修生として大津研(と西山佑司研)に所属してもらっている埼玉県立吉川美南高等学校定時制教頭の矢持昌也さんも加わって、気持ちのよい、高原の朝の会話がはずみました。


朝食を済ませたあとは、研究発表です。今回は、わたくしが慶應の大学院に「残してきた」2人の院生の修士論文中間発表にあてました。五十嵐美加(4枚目の写真、右)と児玉菜穂美(同左)が、それぞれ、メタ言語能力と動機づけ、メタ言語能力と書く力の関係についての研究を語りました。心理学者の福澤さんが同席してくれたことはこの上なく幸せなことで、鋭い質問や的確なコメントをたくさんいただきました(5枚目の写真)。

楽しく、充実したゼミ旅行もこれでお開き、ゼミ旅行担当の高階郁大が締めの挨拶をしました(6枚目の写真)。 同じく担当の星野瞭介ともども、よくがんばってくれました。

最後は全員の集合写真(7枚目の写真)を撮って、森の家をあとにしました。

と言っても、ここで終わらないのが大津ゼミ、ご都合でここでお別れとなった福澤さん以外の全員が旧中山道(ほとんど)沿いにある「きこり」という名物そば屋さんに向いました。

名物にうまいものなし、と言われたりしますが、ここのそばは味が落ちません。そばの前の楽しみはぬる燗の日本酒です。2合を5本頼んだら、計算の速いおねえさんに、「えっ、1升!」と驚かれましたが、ここの牛筋、揚げそば豆腐、そば味噌があれば、1升なんてすぐ終わってしまいます。

再びほろ酔い加減となり、木漏れ日の中、みんなで信濃追分駅へと向かいました(8枚目、9枚目の写真)。

もちろん、その後の話もあるのですが、それは非公開です。

いろいろな体験をした2日間でした。メンバーの趣味から人柄まで、教室ではわかりにく面が素直に出て、とてもよかった。修士論文の中間発表の中身は多少むずかしい部分もあったかもしれないけれど、必死に食らいついていこうという姿勢が見られた部分もあり、ゼミ主宰者としては幸せな時間でした。

まもなく始まる秋の学期、みんなで考え、語り、交わり、成長していきましょう。

(掲載した写真はすべて矢持さんのご好意によるものです。)





2013年9月4日水曜日

大学教員の新しい環境への適応

大東文化大学の靜哲人さんとはゆっくりと話したことはないのですが、おもしろい視点や考え方をお持ちなので、時々、ブログを拝見しています。
http://cherryshusband.blogspot.jp/2013/09/blog-post_3.html

けさ、靜さんのブログを閲覧しに行くと、こんなことが書いてありました。

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英語教育で名のある先生が、定年退職後に、それまでの職場より学生の学力の下限が低い大学に移り、その学生たちの学力の低さを嘆いている、というのを残念ながら時折耳にする。

言い換えれば、その学生たちには、その先生のそれまでの常識ややり方や実践が「通用しない」ということである。通用しないなら通用するように自分のほうで常識や手法を変える必要がある。
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これは英語教育の世界だけでなく、英語学や認知科学の世界でもよく見られることで、靜さんの書かれているとおり、問題です。

一般的に、定年退職後に別の大学に移籍した場合、つぎのような振る舞い型のタイプがあるように思います。

1 移籍先の大学でなにを目指すということもなく、専任職を得たということだけに意義を感じて、できるだけ何も起こらないことを目指して過ごすタイプ

2 移籍先の大学の問題点をただただ嘆き、前の大学はよかったと、昔を懐かしむタイプ

3 移籍先の大学で、新たな研究と教育の確立を目指し、努力を惜しまないタイプ

このほかに、学部長とか、学長とかという学内行政に勤しむタイプもありますが、それは上記の諸タイプとは質が違います。

わたくしも、この4月に前任校を定年で退職し、明海大学へやってきたわけですが、「新浦安日記」に書き綴っているように、3のタイプでありたいなと思っています。そのためには、《明海大学やその学生はすばらしい》と褒め称えるだけではだめです。言うことはきちんと言う必要があります。

これまでの体験で、明海の学部生の多くは英語の基礎力が不足しています。たとえば、単語が集まって句を作り、句が重なって文を作る。句にはその中心になる単語があり、その単語の性質が句全体の意味や文法的性質の決定に重要な役割を果たす、ということがわかっていない学生が多い。念のために付け加えれば、「句」だとか、「文法的性質」だとかという文法用語は知らなくてもよい。大切なのは概念です。

これだけではわかりにくいので、例を挙げましょう。[their mother]というまとまり、その中心になっているのはmotherという名詞です。3人称、単数、女性です。そこで、their motherというのは名詞句であり、意味するところは「彼(女)たちの母親」のことで、母親を指します。そして、their motherは3人称、単数ですから、たとえば、主語の位置にくれば、対応する動詞が現在形なら3単現の-sがつきます。また、代名詞で受ける時はshe-her-her-hersの系列が対応します。

これだけのことがまだ定着していない学生がけっこういる。そうなったら、 その定着を目指す必要があります。そこで、来年度の英語学概論では、たとえば、中学校の英語教科書を使って、英語学への誘いをするということをやってみたらどうかと考え始めました。そういう工夫を考えること自体、非常におもしろいことで、考え出すと止まらなくなってしまいます。




2013年8月30日金曜日

ことしの夏休み

 8月27日から29日まで、わずか3日間ではありましたが、この夏、唯一の休暇をとって、信濃追分へ行ってきました。信濃追分にはゼミ旅行でもお世話になっている「森の家」というプチホテルがあります。

天候に恵まれた3日間でした。最初の写真は信濃追分駅近くの駐車場から撮った浅間山の姿。ことしはご機嫌よく、頂上まではっきりと見えました。

うめとノームを連れたドライブでしたが、道もさほど渋滞せず、快適でした。2枚目の写真は峰の茶屋から北軽井沢へ向かってすぐのところにある、たしか、軽井沢スカイパークとかいう名前のところで撮ったものです。ドッグランがあり、とくに、ノームは思い切り走りました。ドッグランからリフトに乗って行く展望台には、コスモスが満開、そして、後ろには浅間山の雄姿が見えます。

3枚目は北軽井沢にある浅間大滝です。白糸の滝はたくさんの人が行きますが、浅間大滝まで足を延ばす人はそう多くありません。大滝のそばには、魚止めの滝というものあります。こちらのほうが好きだという人も多いようです。関心がおありのようなら、こちらの動画をどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=VAHbI4EBQH8

うめもノームもおおはしゃぎで、森の家に戻ったら、ご覧のようになりました。

楽しい3日間でした。

きょう1日を挟んで、あすから京大でのJACET(大学英語教育学会)です。登壇があるので、これから準備です。

2013年8月26日月曜日

明海大学外国語学部英米語学科で英語を学ぶということ

8月8日に明海大学で英米語学科のOne Day Seminarが開催されました。明海大学入学を考えている高校生を対象にした企画です。小林裕子さんが全体企画の統括をされ、午後にはバスで銀座、皇居、東京駅、浅草、スカイツリーなどを巡りながら、高校生が(原稿は小林さんが用意したものですが)交替で場所場所の案内を英語でするという、ちょっと変わった試みがありました。

わたくしはいわばその前座で、30分をいただき、「英語と日本語を比べてみると」というミニ講義を担当しました。その概要はつぎのようなものです。

この講義で、みなさんに伝えたいこと:
1.ことばは人間だけに与えられた宝物である
2.その宝物を活かすためには、ことばについてもっと考えなくてはいけない
3.英語を学ぶための効果的な方法は日本語の力を利用することである

4.明海大学英米語学科で英語を学ぶことにどんな意味があるのかを考えてもらいたい


この書き込みでは4について簡単にまとめておきたいと思います。

みなさんの中には明海の英米語学科に入るのはTOEICのスコアを少しでも上げたいからという人も少なくないでしょう。でも、そうであるなら、ほかにもいろいろな学校や大学があります。スコアを上げるためのさまざまな方法を伝授してくれるところもあります。でも、ほんとうのところはこうじゃないでしょうか。みなさんは英語の力をつけたいと思っている。だったら、そうしましょう。英語の力がつけば、結果として、TOEICのスコアも上がります。

英米語学科に入ると、英語がどんなことばであるかをいろいろな角度から探る旅にでることになります。発音、語法(単語の使い方)、文法、文法の活用の仕方などが最初の訪問地で、そこでいままで知らなかった英語の姿を垣間見ることになります。

そこから先は、みなさんが関心を持っている場所を自分で選んで訪ねます。英語の歴史、現代社会における英語の役割、異文化コミュニケーション、英語文学、翻訳・通訳などなど。

英語を母語とする先生がたもたくさんいます。ESS(English Speaking Salon)といって、英語でいろいろな話題について語れるサロンも常設されています。また、英語圏への留学制度も充実しています。

でも、これだけだったら、明海の英米語学科以外のところでも同じような体験ができるかもしれません。ご存知でしょうが、明海の英米は外国語学部の中にあり、英米以外に、日本語学科と中国語学科があります。外国語学科の中に日本語学科があるというのは意外に感じられるかもしれませんが、日本語学科は外国人に対する日本語教育をその教育・研究の中核の一つとしていると言えば、納得してもらえるのではないでしょうか。

こういう環境の中に置かれた英米語学科で学ぶということは単に英語や英語文化だけでなく、日本語や日本文化、中国語や中国文化にも触れる機会がたくさんあるということを意味します。

最近、「グローバル化」ということをよく耳にします。でも、多くの場合、その意味するところは、「英語化」に過ぎません。もちろん、英語を知り、英語を使うことはグローバル化が進む現代社会の中で重要な意味を持ちますが、それだけではほんとうの意味でのグローバル化には対処できません。母語である日本語や母文化である日本文化についてもきちんと理解し、日本と長い交流の歴史を持つ中国のことばや文化についても認識を深める。そうした努力と併せて、英語を学ぶことにより、自分のやるべきことがはっきりと見えてくるのです。

いま述べた点を鮮明に反映しているのが、今度、英米語学科に新設されるグローバル・スタディズ専攻(GSM、Global Studies Major)です。GSMでは英語に加え、中国語も必修になっています。

明海の英米語学科で英語を学ぶ意義について考えてきました。最後に1つ重要なことを付け加えておきたいと思います。それは好奇心を大切にし、なにごとにも積極的に行動して欲しいということです。どんな立派な環境があっても、それを活用しなくては意味がありません。

教員との交流もその1つです。まだ高校生だからとか、まだ新入生だからと遠慮する必要はありません。もしわたくしと話してみたいという人がいたら、メールをください。必ず、返事をいたします。











2013年8月18日日曜日

毎日、考えていますか?

毎週の講義がなくなって数週間経ちました。学期中にくりかえした、「考えること」、きちんと、毎日やっていますか?

長い休みには日ごろできないことをぜひいろいろとやって欲しいのですが、忘れてはならないのが「考えること」です。これだけは、休み中、ずっとさぼっていて、秋学期の直前にまとめて考えるというわけにはいきませんからね。運動などと一緒で、数日やらないでいると、元に戻ってしまいます。

大学教員にとって長期の休みはとても重要です。わたくしも、実験、論文書き、講演、取材(これは受けるほう)、そして、考え事と、忙しく過ごしています。暑さにからきし弱いわたくしにとってはなかなかつらい、ことしの夏ですが、そうも言っていられません。

ゼミ生のみなさんには別途連絡があるので、サイボウズを確認してください。

なにか相談事などあったら、遠慮は不要ですので、いつでもメールをください。

繰り返しますが、どうぞ、「考えること」を忘れずに。

2013年7月29日月曜日

出会いの不思議

7.14の英語教育シンポジウムがきっかけで、思わぬ出会いを体験できました。

シンポジウムにお出かけくださった、ある先生からfacebookを利用してその感想をいただきました。感想を拝読しながら、同じページに、その先生のお「友達」として掲げられていた写真に目を奪われました。

わたくしが立教高校の生徒だったころ、お世話になった校長先生のご尊顔にそっくりのお顔でした。お名前も同じ。おそらく珍しい部類に入ると思われるお名前ですので、これは校長先生のご子息ではないかとの思いがよぎりました。

さっそく、感想をいただいた先生に連絡させていただき、そのお「友達」に尋ねていただいたところ、わたくしの勘があたっていたことがわかりました。

先生にお手間をかけてしまいましたが、わたくしのメールアドレスをそのお「友達」に伝えていただきました。数日後、とても丁寧なメッセージを頂戴いたしました。

わたくしは高校時代の3年間、学校の寮に暮らしていたこともあり、寮制度の推進者であった校長先生とお会いする機会がかなりありました。先生はいつもやさしく声をかけてくださり、こちらの様子(勉学状況とか、進学先の希望とか)についてもよくご存知の様子でした。

立教高校を卒業したのが、たしか、1966年3月のことですから、半世紀近く前のことになります。そのときの校長先生のご子息とこうしてことばを交わす機会を得ることができたことをとてもありがたく思います。

単に思い出に浸るだけでなく、立派な教育者としての校長先生のお考えに思いを馳せ、いまは教育者としても生きている自分の糧にしたいと思います。

2013年7月22日月曜日

明海大学での今週の講義

英語学概論、英語学特論、大学院科目は学期の始めに伝えたとおり、希望者に対するアポイントメントによる個別指導です。通常教室での通常講義はありません。

ゼミは教室での発表を予定どおり、やってもらいます。

2013年7月21日日曜日

2013年7月19日金曜日

大津の会、改め、大津の部屋 本日(7月19日)開催

改称は秋からと思っていましたが、「大津の部屋---おひまなら来てよね」の評判がよいので、きょうからそう称します。午後6時ごろから、ニューマリンズで開きます。だれでも参加できます。ソフトドリンクもあるので、未成年も参加可能です。楽しく語って、暑さを吹き飛ばしましょう。

大津ゼミの業務連絡の機能はサイボウズに全面移行します

大津ゼミの業務連絡の機能はこの時点からサイボウズに全面移行します。


2013年7月18日木曜日

大津の会 金曜日版 あすに変更

7月26日(金曜日)に予定していた、大津の会金曜日版は急な予定が入ったため、あす19日に変更させてください。この変更で、ご都合がつかなくなったかたは、楽しみを秋までとっておいてください。

なお、この会の名称ですが、「大津の会」では味気ないので「大津の部屋」にしてはどうかという提案が某関係者から出されました。ニューマリンズを貸し切るわけではないので、「大津の部屋」というのもおこがましい限りですが、捨てがたいものがあるので、秋からは「大津の部屋」といたします。

副題は「ウチくる!」っていうのもありかと思いますが、わたくしの趣味からすると「おひまなら来てよね」となるだろうなあ。

ま、それはともかく、あす、お待ちしています。

業務連絡 ゼミ生

大津ゼミに関する諸連絡等の機能は今後サイボウズに移行することにしました。そのグループに参加するための招待状(電子メール)をきのう送信したのですが、およそ半数の人が返信していません。至急、返信してください。これを怠ると、研究室活動に関する重要な情報が届かない事態が生じます。


2013年7月17日水曜日

MIT大学院の雰囲気の一端を

Noam Chomskyの僚友であるMorris Halleの90歳を祝う会の様子が動画で見られます。
https://www.facebook.com/photo.php?v=10151741051030050

スピーチをしているのがNC、ときどき茶々を入れているのがMHです。画面左手で顔の一部が映っているのがRay Jackendoff。彼がMITにやってくるのは最近では珍しいことです。ボードのところで立っているのがJay Keyserです。

Chomskyのスピーチはちょっと聞き取りにくいのですが、幸い、John Halleがスピーチの一部を書きき起してくれていますので、スクロールして読んでみてください。

アメリカの大学院のすべてがこんな雰囲気というわけではありません。わたくしの研究スタイルや生き方に重要な影響を与えたMIT言語学・哲学研究科の雰囲気の一端を見てもらえたらと思って、紹介しました。

2013年7月15日月曜日

積極的に外に出ていくことの楽しさ

この週末は講演2つに明け暮れました。土曜日は津田塾での「刺激の貧困再考」、認知科学の講演です。日曜日は郁文館夢学園での「わたくしが小学校英語に反対する3つの理由」、言語教育の講演です。

いずれも公開でしたので、このブログや大津研ブログで紹介しました。たくさんの聴衆が参加してくれたのですが、その中に、明海の学生や院生の顔がありました。うれしかったですねえ。それだけでなく、何人かは懇親会や二次会にも参加、1人は最後のカラオケにまで!

一番うれしかったのは、彼ら、彼女らが明海グループでつるんで、自分たちだけで話すというのではなく、いろいろな人たちと話ていたことです。仲間内で話すなら新浦安でできるからね。

どんな発見があったか、いつか教えてください。

今回は参加できなかった人たち。次の機会にはぜひ。中には明海で開かれるものもあるからね。そういうときも、普段は会えない人たちと積極的に交わる。楽しい思いを味わえると思います。

学部生も積極的に外に出ていこうね。1年生だって、いいんだよ。懇親会にはソフトドリンクも必ずあるから。食べ物をたくさん食べて、会費のもとを取ろう!


2013年7月12日金曜日

高校生向け講演

姉妹ブログの「大津研blog」に、明海大学外国語学部英米語学科主催のOne Dayセミナーのお知らせをアップしました。
http://oyukio.blogspot.jp/2013/07/blog-post_12.html

高校生のみなさん、とくに、浦安周辺にお住いのみなさん、ぜひご参加ください。待っています。

2013年7月9日火曜日

業務連絡 ゼミ および ゼミ旅行


来週(16日)の発表ですが、予定していた矢持さん、櫻井、正木のほかに、高階、星野、西田、大橋の4人が加わる。したがって、場合によっては、「個別指導」としていた23日を発表に充てる可能性もある。ただし、「個別指導」日ということで、予定を入れてしまった人もいるだろうから、その人は事前に連絡を入れれば、欠席の責任は問わない。


ゼミ旅行については、大筋、
http://otsuyukio.blogspot.jp/2013/07/ok.html
に書いたとおり。当日は、現地集合で、福澤さんの講演が2時開始であるので、1時30分に集合ということにしよう。

人数を確定する必要があるので、高階と星野は出欠を確認してほしい。確定後、参加を取りやめる場合は参加費を全額支払う必要が出る可能性があることを承知しておいてほしい。なにせ、相手には特別な割安料金で対応してもらっているので。

飲み物や花火などについては、高階、星野と相談しておく。

矢持さんと水谷には高階と星野に対する支援をお願いしたいと思います。



2013年7月8日月曜日

業務連絡:ゼミ旅行、福澤さんOK

ゼミ旅行の講師をお願いした福澤一吉さんが招待を快諾してくれました。

これで日程の大枠が決まりました。

1日目
希望者がいれば、テニスコートを予約

午後2時ごろから夕方まで: 福澤講演
【このための予習:福澤さん著『議論のレッスン』NHK生活人新書を読んでおくこと。ちゃんとノートをとっておくのだよ。】

夕食

呑み会(0時ごろまで、そのあとは、各部屋で語る)

2日目
朝食

慶應の院生2人の発表

昼前に解散

希望者は蕎麦屋へ行き、再び語る


2013年7月1日月曜日

「競争的資金獲得のコツ」ワークショップ 今週の木曜日です

標記のワークショップ、以下のとおり、開催します。教員のみなさん、関連する業務をご担当の職員のみなさん、そして、院生のみなさん、ぜひご参加ください。あ、興味があるなら、学部生でもかまいませんよ。研究者というのはこうやって研究費をとってくるのだということが実感できます。
http://otsuyukio.blogspot.jp/2013/06/blog-post_19.html

学内セミナー 「競争的資金獲得のコツ」
日時: 7月4日(木)17:00~18:00
講師: 外国語学部 英米語学科 大津由紀雄
場所: 2537講義室
問合せ: 庶務課 古市さん(内線:1112)

2013年6月30日日曜日

7月の「大津の会」予定 【追記】7月1日

【追記】
6月の大津の会、金曜日版を28日に開きました。今回は学部生、院生、研修生に加えて、富舘睦子さんとおっしゃる卒業生が参加してくださいました。富舘さんは以前に他大学を卒業された学士さんなのですが、しばらくの間を置いた後、明海の英米に新規入学されたという経歴をお持ちのかたです。現在は明英会という英米卒業生の会の役務を献身的に行っておられます。

富舘さんが参加してくださったおかげで、とても盛り上がりました。若い学生、院生にとってはとても刺激になったことと思います。

大津の会は8月、9月はお休みですが、7月は定期営業いたします。また、10月から12月までの間も営業いたします。どなたでも参加できますので、ぜひ、ご参加ください。


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7月に入ります。7月の「大津の会」は以下の日程を予定しています。

火曜日版: 7月9日
金曜日版: 7月26日

いずれも、6時過ぎから、ニューマリンズで開きます。学部生、院生、教職員のみなさん、浦安市民のみなさん、それ以外のみなさん、どなたでも参加できます。アルコールを飲める方はぜひ徒歩ないしは公共交通をご利用の上、ご参加ください。ウーロン茶だと、ちょっとつらくなるかもしれませんので。



2013年6月29日土曜日

業務連絡 ゼミ旅行の打ち合わせ

高階と星野がゼミ旅行の担当を申し出てくれたので、今度の木曜日の昼休みに打ち合わせをします。

軽井沢(信濃追分)の宿での実施を考えるということだったので、さきほど、宿のご主人と電話で連絡をしました。以下、その内容です。

1 9月7日(この日チェックイン、翌日チェックアウト)はあいにく、空きがない。

2 9月2、4、5、8日のいずれかのチェックイン、翌日のチェックアウトということであれば対応できる。

3 最低挙行人数10名、13人までは対応可能。エキストラベッドを持ち込めば、さらに数人対応可能である。(この部分、わたくしの勘違いがあった。)

4 料金は4月に伝えた特別価格で対応してくれるとのこと。夕食と朝食込です。

ということなので、高階、星野、悪いが木曜日までにみんなの意向をまとめておいてほしい。火曜日は発表でいっぱいなので、たとえば、日程一覧表を作っておいて、みんなに書き込んでもらうというのはどうかな。

宿の近くにはテニスコートがあるので、希望者がいれば、そこを予約して利用することもできる。

軽井沢までの交通はおそらく高速バスが一番安いと思う。軽井沢駅からはしなの鉄道で信濃追分まで行く。二駅なので、すぐ。天気がよければ、浅間山を堪能できる。



2013年6月27日木曜日

『英語教育、迫り来る破綻』  できました!

今年度、明海大学では、英語教育のことはほとんど話をしていませんが、このブログでも以下の情報を共有しておきたいと思います。
http://oyukio.blogspot.jp/2013/06/blog-post_27.html

そうそう、あすは6月「大津の会 金曜日版」の日です。わたくし(とその仲間たちと)話のしたい人、どなたでも(ほんとにだれでも)歓迎です。午後6時過ぎ頃から、明海大学内のニューマリンズで開催します。飲める人はビールを飲みながら、飲めない人は食事をしながら、みんなでわいわいやりましょう。

英語教育について議論をふっかけてくれてもいいですよ

2013年6月26日水曜日

欠席の取り扱い

講義に欠席する人がかなりいます。学期初めに伝えたように、欠席の場合は必ずメールで連絡をしてください。

この際ですので、以下のように取り扱い方法を明文化しておきたいと思います。この方式で不都合を感じる部分がある場合は今週中、つまり、6月29日までにメールで連絡をしてください。ない場合は、これで正式決定とします。




大津由紀雄関係科目の欠席取り扱い
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大津由紀雄関係科目の欠席については、以下のとおり、取り扱う。

1 欠席が事前にわかっている場合は、その事情が生じた時点で、大津宛にメールで、その旨、連絡をする。

2 就職活動、サークル活動、家庭の事情などによる欠席は成績認定にあたって考慮する。なお、申告された内容については100パーセントそれを信じるので、事情を証明する書類を提出する必要はない。

3 病気や交通事情による欠席で、事前の連絡ができなかった場合は、事後、なるべく早く(少なくとも、当日中)、大津宛にメールで、その旨、連絡をする。その場合の欠席については、成績認定にあたって考慮する。なお、申告された内容については100パーセントそれを信じるので、診断書や遅延証明書を提出する必要はない。


4 欠席に関してもっとも重要な点は欠席による講義内容の欠落である。その点については自己の責任でしっかりと穴埋めする。

2013年6月25日火曜日

6月25日の講義

本日の講義ですが、「英語学概論」(学部)と「言語心理学特講」(大学院)は都合により休講とさせてください。「都合」の内容は来週お話しします。

ゼミについては、水谷さん先導でゼミ旅行の日程について話し合ってください。

2013年6月22日土曜日

業務連絡---来週のゼミ

大津ゼミのみなさん 

来週25日のゼミですが、全員で教室に集まりましょう。1つはゼミ旅行の打ち合わせ、もう1つは休み前のプレゼンの予定の確認です。

2013年6月21日金曜日

応用言語学特論受講生の皆さん

きのう、久しぶりに皆さんの顔を拝見して、少し頼もしい顔になってきたかなと感じました。あ、これは全体的な印象で、中には、相変わらずという感じの人もいましたが、それはご本人が一番よくわかっていることでしょう。

さて、冒頭の「その後、どう?」という問いかけに対し、≪大学院というところがどんなところなのかよくわからなくなった≫という反応がありましたね。学部とは違って、教員から課題が投げかけれらるのではなく、自分で課題を見つけ、(教員の支援を受けながらも)自分でその課題と格闘するのが大学院であるということまでは気づいたようで、授業の時にも言いましたが、それが実感として湧いてきたのであれば、3か月の成果としては上々であると思います。

ただ、そこであきらめたり、甘えてしまわず、大学院で学ぶ意義を考える。まずは仲間と討論する。もちろん、教員を巻き込んでくれても大いに結構です。

考えるヒントとして、上野千鶴子(2008)『サヨナラ、学校化社会』ちくま文庫、ことにその第4章などは参考になるかもしれません。ついでに、章名に惑わされることなく第1章も読んでみる価値があります。なお、この本は院生の水谷君が≪先生がいつも言っていることと同じようなことが書いてありますよ≫と(呑み屋で)くれたものです。


2013年6月19日水曜日

「競争的資金獲得のコツ」ワークショップ

いわゆる文系領域でも、大学などから専任教員に(ほぼ自動的に)与えられる研究費以外に、科学研究費補助金(科研費)をはじめとする「競争的資金」を獲得することがかなり広まってきました。

しかし、わたくしが若いころ出会った文系研究者のなかには、研究というのは資金の面でも自分の身を削って行うべきもので、本などは給料で買うのが当然のことであるということを公言する人も少なくありませんでした。

わたくし自身は、いわば、文系と理系の境界領域を行ったり来たりして研究を進めていることもあり、本代以外にも、さまざまな設備備品費、消耗品費、人件費、旅費などが必要となります。そこで、科研費などの競争的外部資金を得ることが研究を進めるうえで必須となってきます。

競争的資金を得るのには準備に手間がかかります。ある意味ではめんどうな作業ですが、その準備をし、申請書を書くことによって、長期的視点から、自分の研究の進捗状況を確認することもできます。簡単に一言で言ってしまえば、勉強になることもたくさんあります。

ですから、仮に採択されなくても無駄ではないと思いますが、どうせやるなら、採択されたいと思うのは当然のことです。

そこで、今回は、庶務課の協力を得て、明海大学の教職員のみなさん、院生のみなさんを対象に、競争的資金獲得のためのワークショップを開催することにいたしました。日時などについてはビラをご参照ください。

「競争的資金獲得のコツ」とハオツーもののような感じのタイトルをつけていただきましたが、科研費を中心に、

1 関連情報を集める
2 申請の準備を始める
3 申請書を書く

などの諸点について、できるだけわかりやすく解説したいと思います。

大学院生の皆さんも、ポスドク枠や留学奨学金などを得るために申請書の類を書く機会が多いと思います。今回お話しすることはこうしたことにも役立つと思いますので、ぜひ参加してください。

こういうことに関心がある学部生のみなさんも歓迎します。研究者が研究費を得るためにどんなことをしているのかを知るのもおもしろいことだと思います。

お待ちしています。


2013年6月18日火曜日

大学で英語を学ぶということ、明海大学で英語を学ぶということ

先週の「はじめまして、大津です」講演では、主に明海大学の学部生と院生のみなさんに宛てたメッセージの部分が急ぎ足になってしまったので、改めてこのブログで取り上げたいと思います。今回は学部生へのメッセージです。

わたくしが担当する英語学概論の冒頭でつぎのことを言いました。《みなさんは明海大学の英米語学科の学生であるが、どうしてここで学ぶのかを考えて欲しい。もちろん、「ここしか、行くところがなかった」という、きわめて現実的な理由で来た人もいるだろうが、仮にそうであったとしても、せっかく、ここにこうやって集ったのだから、ここで学ぶ意義を攻撃的に考えて欲しい》。

みなさんは考えました。「英語が使えるようになりたいから」。了解。でも、それなら、英語学校という選択肢もあったよね。「大学卒」という肩書が欲しいからという率直な答えもあった。「高校時代にはあまり学校へ行けなかったので、大学ではきちんと学びたい。そのためには4年間が必要なのだ」という答えも出た。

いろいろと意見が出てくるうちに、「ここは大学で、英語だけでなく、経済学も、文学も、自分の意志でいろいろと学べるから」という意見が飛び出しましたね。そこがとても大切だと、わたくしも思います。ただ、そこから先はみなさん自身で考えを詰めてほしいので、教室での話し合いはそこで終わりにしました。

その後、考えましたか。

わたくしはこう思っています。大学の英語関連の学部や学科では、単にTOEICやTOEFLのスコアを上げるための対策だけでなく、英語という言語の仕組みや働きについて学びます。その過程で、英語の歴史に触れることもあります。英語が現代社会において果たしている役割についても考えます。翻訳・通訳の理論を学び、実践することもできます。別の言い方をすれば、TOEICやTOEFLのスコアを上げるためだけということが目標なら、とても回り道のように思える英語学、英語文学、英語教育、異文化コミュニケーションについて学び、かつ、考えなくてはなりません。

でも、じつは、そうした訓練を受けることで、英語をほんとうに使いこなすためのきちんとした基礎ができあがるのです。よく英語が「ペラペラに」なりたいという人がいますが、単に、英語の単語がどんどんと口をついて出てくるということだけでは英語に使われているようなものです。

でも、これだけなら、ほかの大学でもできます。なぜ明海大学の英米語学科なのでしょう。理由はいくつかあります。そのなかでも一番大切なのは「ことば」という視点をはっきりと持った訓練がなされているという点です。これは英米語学科が属する外国語学部が応用言語学研究科という大学院を持っていることと関係があります。応用言語学研究科については改めて書きますが、そこでの最大の特徴は基礎言語学の基礎(妙な言い方ですが、「基礎言語学」というときの「基礎」とは《応用目的を意識することなく、ことばの本質に迫ることを第一義とする》という意味です)をきちんと築くという点にあります。その研究科の専任スタッフの大部分は外国語学部の教員ですので、英米語学科を含む外国語学部の教育に「ことば」という視点が取り込まれていることは自然です。

具体的に言えば、英語という個別言語がみなさんの母語(多くの人たちにとっては日本語ですが)と、その仕組みや働きの上で、どう関連しているのか、(外国語学部の中に学科が設けられている)中国語とはどのように関連しているのかなどがきちんと学べます。加えて、文学、異文化コミュニケーション、翻訳・通訳理論/実践などの視点が加わります。

どうです。みなさんがとても魅力的な環境にいることがわかったのではないでしょうか。でも、これはあくまで、みなさんが置かれている環境です。それを活用しなくては何もなりません。先生との触れ合いが授業のときだけというのでではあまりにももったいない。科目をとっていない先生とは話もしないというのではあまりにも消極的です。幸い、いまは電子メールという便利な手段があります。メールを活用して、アポイントメントをとり、先生たちと積極的に話し合う。1人で来るのがたいへんなら、仲間と一緒に来ればいいじゃない。

そうやって数年を過ごしたら、結果として(ここ、大切ね、それ自体を直接目指すのではなく、あくまで「結果として」)TOEICやTOEFLのスコアも上がります。しかも、身につけた英語力を活かす力もついているから、いろいろなことができます。

わたくしのメールアドレス、知っていますよね。oyukio[@]meikai.ac.jpです。実際に送信するときには[@]は@に換えてください。えっ、なんでそんなまどろっこしいことをするかですか。まずはメールで尋ねてください。

あ、この記事を読んでいる高校生のみなさん、みなさんからの連絡も大歓迎ですよ。メールを送ってください。


2013年6月14日金曜日

応用言語学研究科のブログ

応用言語学研究科のブログにきのうの講演会への参会記が載りました。
http://blog.goo.ne.jp/meikaiouyou/e/dc4e479634b8bca6504e496b8af1c58e

講演が院生の目にどのように映ったがわかって、参考になりました。一か所だけ訂正があります。「福島からお越しになった」という部分は「福岡から」が正解です。

応用言語学研究科のブログに勢いがついてきました。ぜひこの調子を維持してください。

緊急:6月20日の応用言語学特論、休講では「ありません」

6月20日の応用言語学特論について、休講の案内が届いたと思いますが、処理上の間違いで、大津が担当で、予定どおり、講義します。楽しみにしていてください。(^^)

きのうの「はじめまして、大津です」講演会に足を運んでくださったみなさん、ありがとうございます

きのうの「はじめまして、大津です」講演会に足を運んでくださったみなさん、ありがとうございます。平日の6時からという、妙な時間設定でしたが、たくさんのかたがたに来ていただき、講演者としてはとても楽しいひとときが過ごせました。

学部生、院生、先生がた、職員のみなさん、浦安市民のみなさん、さらには、九州から飛行機で参加してくれたKくん、名古屋から参加してくださった木越さん、公務多忙ななかかけつけてくださったS校長先生、和光大学時代からの友人で、中学英語教師として大活躍の田島君、ありがとうございました。

結局、終わったのは8時をかなり回った時刻でしたが、その後も残っていた人たちと話がはずみました。お世話くださった津留崎さん、原さんにご迷惑をおかけしてしまいました。すみません。

2時間ではとても話しきれないようなことを詰め込んだ無理がありましたが、途中で睡魔に襲われたかたはほとんどいらっしゃらなかったようで、ありがたいことでした。質問もたくさんあり、こちらの話の足りない部分を補う機会を与えてもらい、ほんとうによい聴衆のみなさんであったと感謝しています。

学部生や院生からの鋭い質問もあり、明海の可能性を大いに感じました。埋もれている部分が多いということは、これからの可能性が大いにあるということで、その支援をするのが教員の役割と心得ます。

明海の学部生や院生は慎み深いのか、授業をとっていない教師に話しかけたり、相談したりする人があまりいないように感じます。そうしなくてはいけない道理はないので、ぜひ積極的に連絡をとってください。メール一本でつながりますので。
oyukio[@]meikai.ac.jp ([@]の部分を@にする)

また、月に二度、火曜日と金曜日の6時から「大津の会」という呑み会をニューマリンズで開きます。日程はこのブログで案内します。つぎは6月28日(金曜日)です。だれでも参加できます。ニューマリンズはソフトドリンクもありますので、飲酒ができない人も参加可能です。


2013年6月11日火曜日

「英語教育、迫り来る破綻」 まもなく定員に

7月14日の講演会「英語教育、迫り来る破綻」の申し込みがまもなく定員に達します。参加予定で、申し込みがまだのかたは大至急申し込むことをお勧めします。

きのうお知らせした、津田塾大学での講演会とはテーマがまったく異なります。普段、明海大学で英語教育のことはほとんど話をしないので、大津の英語教育論をこの機会にぜひ聴いてください。

明海大学の学生・院生のみなさん、津田の場合同様、こういう機会を積極的に活用し、他大学の仲間や(今回の場合だったら)小中高の先生がたとぜひ知り合いになってください。

2013年6月10日月曜日

津田塾大学で認知科学の講演をします

「大津研ブログ」でも紹介したとおり、7月に津田塾大学で認知科学の講演をします。明海大学の学生も、院生も、知り合いを増やすチャンスです。ぜひ積極的に参加しましょう。
http://oyukio.blogspot.jp/2013/06/blog-post_10.html

津田塾大学は英語文学・英語学・英語教育・異文化コミュニケーションなど、英語関連の幅広い教育と研究を行っている、すばらしい大学です。じつは、だいぶ前に、東京学芸大学に勤務していた時、学芸大から自転車で津田塾に行って、言語心理学の講義を1年間したことがあります。そのとき、教えた人の中には立派な研究者になった人もいます。

新浦安の殻のなかにこもっているとなかなか知的拡がりが得にくい部分もあります。こうした機会を大いに利用してください。


2013年6月6日木曜日

「はじめまして、大津です」講演会

「はじめまして、大津です」講演会のビラができましたので、ご覧いただければと思います。平日の午後6時からという、妙な時間帯ですが、学生・院生のみなさん、教員・職員の皆さん、浦安市民のみなさんをはじめ、たくさんの方々にお集まりいただきたいと考え、この時間設定となりました。

名刺代わりの講演ということです。質疑応答の時間も設けるつもりです。万障お繰り合わせのうえ、ご来場いただけますと幸いです。

【大津ゼミのメンバー、大津担当科目受講生】
この講演を聴くと、大津がどんなことに関心を持ち、どんなことを考えているかがある程度わかるようになると思います。

2013年6月4日火曜日

ゼミ旅行

さきほど挙がったゼミ旅行候補日、こちらも対応可能。よかった。


2013年6月2日日曜日

火曜日の会、金曜日の会

午後6時からニューマリンズでの火曜日の会、金曜日の会ですが、6月は11日火曜日と28日金曜日を暫定的に設定したいと思います。急な用事でキャンセルすることもなきにしもあらずですが、そのときは勘弁してください。

大津と話したい人ならだれでも参加できます。

この日程がどうしても合わないという人は別途相談してください。いずれにせよ、夕食はとりますので、うまく調整して、一緒に夕食をとるようにすればいいのですから。

2013年5月30日木曜日

文献

ゼミの時間にコメントの一部で文献を挙げることがあります。これまでにもいくつか挙げたのですが、その後、詳しい文献情報が欲しいという問い合わせはもらっていません。みなさん、図書館などで現物を見たのでしょうか。

能登路雅子 『ディズニーランドという聖地』 岩波新書
横溝紳一郎ほか 『生徒の心に火をつける』 教育出版
滝浦真人 『日本語は親しさを伝えられるか』 岩波書店

文献を紹介されたら、すぐに図書館に行くなり、ネットで検索するなどして、現物に触れることが大切です。何事も好奇心が大切です。

2013年5月26日日曜日

明海大津ゼミ、初の呑み会


5月21日に、新浦安駅近のビッグシェフという店で、明海大津ゼミの初の呑み会を開きました。

登録ゼミメンバー12名、埼玉県の教頭長期研修制度により西山・大津研究室で研修中の矢持先生、院生の水谷という顔ぶれです。明海のゼミ案内は秋口に行われ、その時点でほとんどの学生が志望ゼミを決めてしまうということを考えると、新任のわたくしのゼミにこんなに学生が集まったことは驚くべきことです。

明海の英米語学科では、ゼミは必修なのですが、3年か、4年かで履修すればよいという仕組みなので、制度上は1年間の付き合いということになります。でも、せっかく、知り合いになれたのだから、できれば(単位にはならないだろうが)2年間はつき合ってもらいたいと希望します。まあ、就職活動もあるし、時間割もけっこう詰まっているようなので、現実的にはむずかしいのかもしれませんが、そういう気持ちでいて欲しいと思います。

明海の大学院では15年以上集中講義をしていたのですが、学部での授業はことしが初めてなので、様子もまだよくわからず、学生の気持ちをきちんと見定めるのにはもう少し時間がかかりそうです。そして、なによりも、学生との間に信頼関係を築くことが必要です。

ゼミ生以外の学生、院生とも、いろいろと情報交換をしたいので、31日金曜日午後6時すぎから、ニューマリンズでビールを飲んで(飲まなくてもいいのですが)語り合う会を予定しています。なお、学生食堂のマリーンズと間違えないでください。そうそう、事情は知りませんが、「マリーンズ」なのに、「ニュー」がつくと「マリンズ」になっているのはおもしろいですね。理由がありそうですね。

【追記】
こんなサイトもあります。関心があるなら。
http://blog.livedoor.jp/japl/archives/67047289.html

関連する情報が載っているサイトは「写真、ピースサイン」でたくさん見つかります。こんなことを出発点にいろいろと考えを巡らすのも悪くないと思います。


2013年5月24日金曜日

業務連絡

先日の呑み会についての記事をアップしたいのだが、写真が欲しい。持っている人は添付ファイルとしてわたくし宛に送ってください。よろしく。

【追記】佐藤からわたくしが独りではしゃいでいるファイルを送ってもらった(それはそれで楽しいが)が、全員が写っているのもあったよね。持ってる人、あれ、送って。

2013年5月22日水曜日

業務連絡

以下のゼミ生は「進路希望登録カード」が未提出だそうです。研究室の扉の脇に封筒に入れて貼っておくので、取って、来週のゼミの時間に必ず提出してください。
12111175(この人、13年5月23日午後6時現在、まだ取りに来ていません。)
もう一名はすでに取りに来たので削除しました。
個人情報なので、名前は載せません。


2013年5月21日火曜日

「応用言語学研究科だより」の記事

明海大学の院生が運営している「応用言語学研究科だより」というブログがあります。そこにインタビュー形式の寄稿依頼に応じて書いた記事が掲載されています。
http://blog.goo.ne.jp/meikaiouyou/e/9d5bd2cafc3718b2f1136fa704f78f70
学部生も含め、関心のあるかたはご覧ください。

以前からのわたくしをご存知の読者は、ずいぶんやさしい物言いができるようになったのだと驚かれるかもしれませんね。ええ、いろいろなところにぶつかって、だいぶ丸くなりました。

いずれ改めて書きますが、応用言語学研究科では博士前期課程、後期課程とも指導教授となる資格を持っています。対応できるのは、ことばの認知科学(言語心理学)、認知科学を基盤とした言語教育論などです。応用言語学を視野に据えた基礎言語学でもかまいません。大学院進学に関心のある人はできるだけ早くアポイントメントをとってください。「できるだけ早く」ということが大切です。他大学の大学院を含めて、どうしたらよいか、一緒に検討しましょう。
oyukio[@]meikai.ac.jp
oyukio[@]sfc.keio.ac.jp  (従前からのもの)
いずれでも対応できます。使用の際は@のまわりのカッコを削除してください。


2013年5月9日木曜日

「はじめまして、大津です」講演会


4月に新浦安へ移ってきましたが、前任校の慶應義塾大学では中締め講義をしました。ならば、新たな場所では「はじめまして講演」をしようと考えました。

詳しいことは後日、お知らせしますが、とりあえず、6月13日木曜日の午後6時から2時間程度を予定しています。想定している聴衆は、明海大学生、同院生、同教職員、浦安市民のみなさんですが、どなたでもお聴きいただけるようにしたいと思っています。

「はじめまして講演」ですので、あまりテクニカルな話にはせず、わたくしがどういう研究者で、どんなことをやってきたか、これからどんなことをやろうと思っているのかなどについて、できるだけわかりやすく話をしたいと思います。同時に、教師として考えていることにも触れる時間があればいいなと考えています。

ぜひたくさんの皆さんに聴いていただきたいと考えています。

えっ、そのあとの呑み会ですか。公式なものはありません。その場の雰囲気次第ということになるかと思います。

2013年5月8日水曜日

もっと志を高く 続き

失望の多い一日だったときのう書きましたが、そのあと、今朝までにメールが3つ届き、心が軽くなりました。

「聞きたいこと、言いたいこと、なんでも、いつでも聞きなさい」というが、そういうスタイルの講義はそもそも珍しく、たまにそういう講義があって、自由に発言しても決して歓迎されない。あの先生はあんなことを言っているけれど、それは建前で、ほんとうは自分たちをばかにしているのではないか。等など、きわめて率直な意見をもらいました。

安心してください。わたくしもだてに歳を取ったわけではないので、それなりの体験があります。≪とりあえずは、あいつを値踏みしてやろう≫とみなさんが考えるのは当然です。まずは信頼関係を築くことが大切。それを一か月でできるなんて、端から考えていません。

≪じゃあ、なんで、きのう、あんなことを書いたんだ!≫ですか。答えは簡単。志を高く持つことはわたくしとの信頼関係とはとりあえず別のことなんですから。まあ、息子と娘がたくさんいる父親みたいなもんだよ。だから、みなさんも≪うるさいおやじだ≫と思いながらも、≪こんど、一緒に呑んでやるか≫ぐらいの気持ちでいればいいんです。ただ、約束だけはきちんと守ろう。

≪なんで、心が軽くなったんだよ?≫ですか。だって、たとえ(直ではなく)メールであっても、ほんとうのところを伝えようと思った人が出てきたからです。それにね、ご当人の了解を得ていないから、くわしくは書けないけど、あるお誘いもいただいたのでね。


2013年5月7日火曜日

もっと志を高く

連休明けの最初の講義日でしたが、学部のゼミと概論に関しては失望の多い一日でした。

まず、約束を守らない受講生が多すぎる。いまごろになって受講票を提出するのは問題外(履修を認めず)としても、毎日一度は必ず閲覧するようにと伝えておいたブログを閲覧していない。ついては、そこに書いてあった課題もやっていない。

授業でも伝えたが、こちらが出した課題で、なぜそのような課題を出されるのか理解できないとか、そのような課題に取り組めというのは求めすぎであるとか、ということがあったら、遠慮なく、言って欲しい。その種の申し出がなければ、契約成立。みなさんはその課題に取り組む義務があります。

もっと志を高く持ってください。

高い志を持ちたいのはやまやまだが、傷ついている自分にはその自信がないという人、一日も早くアポイントメントをとってください。できる限りの支援をしたいと思います。

すでに高い志を持っている人は周りの目は気にせずにもっと自由に羽ばたいてください。そう、きょうのゼミ、概論でも、7人ほど、目に留まった人がいます。こちらの問いかけに口が動いていながら、発言できなかった君、来週は思い切って発言しようね。

だまされたと思って夏休みまでの約2か月、わたくしの指示どおりにやってみてごらん。休み前には≪変わった!≫と自覚できる。

もう一度整理しておきます。

1 言うまでもなく、授業は毎回出席する。
2 やむをえず、欠席する場合は、事前に連絡する。
3 急病など、急な事情で欠席した場合は当日中に連絡する。
4 欠席した分の埋め合わせは自分の責任できちんとしておく。
5 欠席により提出物を出せなかった場合は、翌日に研究室の扉に貼り付けておく。体調などで、それもできない場合は翌日中にメールで連絡する。

加えて、あと二点。

6 特別な事情がない限り、学生が教師に対して「お疲れ様でした」というのは適切ではない。
7 生理的なものなので、やむを得ない場合もあろうが、授業中にお手洗いに行くというのは極力避けるべきである。

2013年5月6日月曜日

プレゼン資料の作り方 主としてゼミ生のみなさん

ゼミ生のみなさんには教室内発表の際、できるだけ、PowerPointなどのプレゼンツールを利用するよう指示しましたね。今回はじめて挑戦する人はまだその使い方を身につけるのに苦労している段階かもしれません。

じつは、さきほど、無料公開されている、とても有益な資料を見つけましたので、紹介します。

「伝わるデザイン---研究発表のユニバーサルデザイン」
高橋佑磨・片山なつ
http://tsutawarudesign.web.fc2.com/

全部だと、かなりのページ数になりますが、この資料自体がとてもきれいに、わかりやすくデザインされていますので、楽しく読めると思います。

勉強に疲れたときなどに読むことをお勧めします。

【付記】こういう有益な資料を無料公開している著者、関係者に敬意を表します。

2013年5月4日土曜日

英語学概論受講のみなさん、大津ゼミ生のみなさん


連休も残りわずかになりましたね。概論受講のみなさんには先々週、筆記体の練習を課し、先週、その成果を確かめましたが、ほとんどの人が満足に書けていませんでした。もう少し丁寧な教材を渡して、練習してもらう必要があることがわかりました。ネット上で、無料で公開されているものをいろいろと探していたのですが、ようやく見つかりました。

そこで、以下をA4用紙にプリントアウトし、練習してください。来週の火曜日に練習した用紙を提出してください。

ゼミ生のみなさんもこの機会に筆記体を練習しましょう。概論の皆さんと同じ作業をしてください。

概論とゼミの両方をとっている人はゼミの時間に提出すれば結構です。

作業に問題がある人はあす5日以内にメールで連絡してください。














2013年4月30日火曜日

「新浦安日記」の認知科学(【追記あり】)

中部地区の大学で英語学を教えている友人からこんな出だしのメールが届きました。

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最初「新浦安日記」を見たとき,「大津先生,浦安日記なんて,書いてたっけ?」と思いました
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明海大学の学生・院生(少なくとも、その多く)はこうは思わないはずです。どうしてかというと、「新浦安」という駅があり、大津が所属する明海大学がその近くにあるということを知っているからです。

つまり、明海関連の皆さんにとっては、「新浦安」に関する「日記」というのが「新浦安日記」だということがごく当然の解釈です。

しかし、明海大学近辺の土地勘がない、わたくしの友人にとっては、(あの東京ディスニーランドがある!)浦安は知っていても、新浦安のことは知らない可能性が高い。そうであると、「新浦安日記」は新しい「浦安日記」という解釈が当然の解釈となります。

じつは、この件に関して、すでに、静岡県立大学の寺尾康さんがおもしろい指摘をしてくれています。

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ついでながら、「浦安日記」は山本周五郎の作です、と言ったらけっこうな数の聴衆が(新しい浦安日記と---大津)信じてしまうかな。
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《さすが寺尾さん!》という指摘ですね。上の指摘を理解するためには山本周五郎のことを少しは知らないといけません。簡便に、ウィキで「山本周五郎」を引くと、こんなことが出てきます。

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山本 周五郎(やまもと しゅうごろう、1903年(明治36年)6月22日 - 1967年(昭和42年)2月14日)は、日本小説家
(中略)
1926年(大正15年・昭和元年)『文藝春秋』4月号に『須磨寺附近』が掲載されこれが文壇出世作となる。10月20日、脳溢血で母・とく死去。
1928年(昭和3年)千葉県東葛飾郡浦安町(現:浦安市)に転居。10月、勤務不良により日本魂社から解雇される。
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加えて、周五郎には『戦中日記』をはじめとする、日記物の作品もあるということを知っていると万全です。

つまり、周五郎が作家であり、浦安に住んだことがあり、かつ、日記物ものこしているということになると、「浦安日記」という作品を書いていたとしても不思議はない。

これだけの知識があると、《あ、大津は周五郎の向こうを張って、「新浦安日記」なんてしゃれたのだ!》と思ってしまうというわけです。あ、周五郎は『青べか日記』というのはのこしていますが、「浦安日記」なんてものはのこしていません。

これって、なんのことはないように思えるかもしれませんが、じつは奥が深いのです。ゼミの皆さん、概論・特講のみなさん、院生のみなさん、重要ですよ。

「新浦安日記」という表現は、「新」「浦安」「日記」という3つの部分(名詞)から成り立っています。この3つの名詞がこの順序(語順)で並んだ時、隣同士の結びつきの粗密に2つの可能性が考えられます。

1つは、「新」と「浦安」が密接に結びつく(「新浦安」)。そして、それに、「日記」がかぶさって、より大きなまとまり(「新浦安日記」)ができあがる。これが「明海大学解釈」です。

もう1つの可能性は、「浦安」と「日記」が密接に結びつく(「浦安日記」)。そして、それに「新」がかぶさって、より大きなまとまり(「新浦安日記」)ができあがる。これが「周五郎解釈」です。

「新浦安日記」というのはそんなおもしろさを持った表現なのです。この語と語の結びつきによって生まれるまとまりとその重なりというのはことばを支えている、とても重要な原理です。まとまりとその重なりによって、最終的には文が形成されます。

この語のまとまりとその重なりは目に見えません、耳に聞こえません。その意味で「抽象的」なのです。ことばの背後に広がる抽象性の世界は探検するものにいつも驚きと喜びを与えてくれます。

「新浦安日記」はさらにおもしろいことも教えてくれます。上で触れた2つの可能性はあくまでわたくしたちがもっている日本語という知識が認める可能性です。そのうち、どっちが先に思い浮かぶか、これはその人が浦安や新浦安について、さらに言えば、山本周五郎についてどんなことを知っているのかなどによって左右されます。つまり、ことばの知識が使われるときには、ことば以外の知識と働きあいながら、理解がなされたり、発話が行われたりするのです。

いまの最後の文に出てきた、「ことばの知識」とはなにか、ことばの知識とことば以外の知識と「働きあい」とはなにかを明らかにし、ことばが使われるときのメカニズムを解明しようというのがことばの認知科学なのです。

【追記】

わたくしが担当する科目を受講中のみなさん、以下の課題に対する解答(いずれか1つの課題でよい)をA4用紙片面1枚以内にまとめて5月12日の週の授業時間内に提出してみてはどうでしょうか。よい解答にはボーナスポイントを差し上げます。
【課題1】 本文中に出てくる「青べか日記」ですが、最初にアップしたときは、間違えて、「青かべ日記」としてしまいました。恥ずかしい間違いですが、ネット検索をすると、同じように間違えたアナウンサーもいるようです。どうしてそんな間違いを犯しやすいのか、似た間違いの例や間違いがその後、正用法になってしまった例などを交えて論じなさい。(この課題は寺尾康さんからのメッセージにヒントを得て作りました。転んでもただでは起き上がらない大津でした。ちなみに、「青べか」とは、青いべか舟(貝や海苔を採る一人乗り平底舟)のことだそうです。)
【課題2】 本文中に上がっている例はすべて日本語ですね。しかし、わたくしが明海大学で担当している科目は「英語学概論」とか、「英語学特論」とか、英語学に関するものです。どうして、日本語の例が英語学と関係するのでしょうか。