2013年4月13日土曜日

大津由紀雄担当金曜日科目受講生の皆さん


きのうはビデオ講義となり、直接、会えず、残念でした。みなさん、受講を真剣に考えているようで、なによりです。火曜日から金曜日までは、原則として、大学に出ますが、講義、会議、散歩などでつかまらないことも多いので、質問などがある場合には、メールで尋ねるなり、メールでアポイントメントをとっておくなりしておくことをお勧めします。そして、行動は常に迅速にする。聞きたいこと、言いたいことができたら、すぐに言う、あるいは、メールを送る。

水谷君から聞いた、みなさんの質問のうち、ここで答えられるものについて、答えます。

①    就職活動による欠席の取り扱いはどのようになるのか?

学部用の講義でおそらく一番面倒なのがこの問題です。わたくしの方針は以下のとおりです。

(あ)就職活動のためにやむをえず欠席する場合はそれが受講者の評価に不利益にならないようにする。

(い)電車などの遅れや病気の場合と同じように、わたくしはみなさんの申告を100%信じますから、就職活動を行ったという証明書の類は不要です。ただし、必ず事前に申告すること。急な呼び出しがかかったときも、メールで事前にその旨、伝えてください。

(う)一番の問題は、わたくしの講義はすべて積み重ねですので、ある回の講義を聴かないと、それ以降の講義がわからなくなる可能性が高いということなのです。こういうと、多くの学生は、「友だちにノートを見せてもらいます」と答えます。それですむのなら、わたくしもこんなに悩みません。友だちのノートはあくまで友だちの脳を経由しての、わたくしの講義の記録で、わたくしの講義ではありません。

現在のところ、最良の方法と思っているのは、就職活動で欠席する可能性が少しでもある回については、他の受講者にあらかじめ頼んで、その回の講義をビデオで撮ってもらうという方法です。これには2つの条件があります。

(甲)撮ってもらったビデオは必ずその日か、遅くとも翌日には視聴する。

(乙)わたくしの、大学での講義は公開ではありませんから、撮ってもらったビデオは視聴後、必ず消去する。

この問題は「みんなの問題 everybody's problem」なので、みなさんからの提案(こうしたらどうだ、など)があったら大歓迎です。また、このブログはすでにかなりのかたが閲覧しています。なかには、明海大学外のかたもいらっしゃる。なにか名案(じぶんは大学でこう対処している、など)がありましたら、ぜひお聞かせください。oyukio[@]meikai.ac.jp([ ] はとる)か、昔からの友人はoyukio[@]sfc.keio.ac.jpにメールを送ってください。

②    教科書は無いが、どのように教材を配布する予定なのか?
以前の勤務校では、講義者が教材をアップロードし、受講者がダウンロードするシステム、というか、場所がウェブ上に確保されていました。明海大学ではまだその体制が整っていません。ただ、幸か不幸か(まあ、「幸」でしょうね)、わたくしの講義は受講者がそれほど多くないので、メーリングリストを作って添付ファイルとして送付することで対応できるかと思います。

③    生成文法は、脳との関係はあるのか?
水谷君が的確に答えてくれたようですが、大いにあります。ただ、(理念的に、あるいは、現実的に)どういう関係なのかについては解説が必要です。この解説は講義の始めのほうでする予定です。もし出てこなかったら、指摘してください。

大学院用理論言語学特論の受講予定者で、水谷君から、大津宛にメールを出すといいよと助言されたにもかかわらず、いまもって、そのメールを送っていない人はどういう事情なのかいぶかしく思っています。研究者は24時間勝負です。

そうそう、その理論言語学を受講予定の人は来週までに、
Noam Chomsky.  1957.  Syntactic structures.
のPrefaceの第一ページをノートを取りながら熟読しておいてください。この講義演習ではこの本の中身を直接使うことはありませんが、この重要な本がどんな体裁の本なのかぐらいは知っておいてもばちはあたらないので、添付ファイルで送ることはしません。みなさん、図書館へ行って、《あ、こういう本なのだ》と確認の上、Prefaceの第一ページをコピーでもして、熟読してください。

じゃあ、みなさん、来週は生大津が講義します。


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