2013年4月19日金曜日

応用言語学特論受講者のみなさん---気持ちを入れかえよ!


わたくしの2回の講義につきあってくれてありがとう。おつかれさまでした。

わずか2回だけの出会いで、一般的なことを言うのは危険な部分もありますが、これまで10年以上、明海の大学院で集中講義をしてきた経験からも以下のことが言えるように思います。

多くのみなさんが研究に対する心構えができていない。「研究」と言ってもみなさんの場合は大学院生ですから、学部生にとっての卒業研究などとは違います。仮に、修了後は教職など実務を目指すのであっても、大学院生の間は研究者でなくてはなりません。

きのうの講義の冒頭に書いてもらった「あなたの、「応用言語学」の規定」は誰一人としてまともなことが書けなかった。原因は簡単で、指示した作業をきちんとやってこなかったからです。「ちゃんと、読みました」と言う人もいるでしょう。もちろん、それはわかっています。でも、それはただ眺めただけなのと違いますか。ノートはきちんととりましたか。1ページか、2ページ程度のメモ書きで終わっていませんか。どのくらい、「「応用言語学」ってなんなんだろう」と考え、悩みましたか。どのくらい、仲間と話し合いましたか。

講義後、資料をもらっていないと言ってきた人がいます。資料も読まずに講義に出るのは間違っています。なんらかの事情で資料をもらい損ねたら、すぐに(すぐに、ですよ)わたくしにメールを送り、添付で資料を送ってもらうべきです。

これも何度も言いましたが、失敗はだれにでもあります。もちろん、わたくし自身も失敗します。問題は、失敗からなにかを学ぶことができるかどうかです。

修士課程だけで終わるみなさんは最短2年間しかありません。いろいろな知識を吸収することも悪くはないかもしれませんが、もっと大切なことは、そう、もうわかっていますね、「考える」習慣をつけることです。

6月に再会するときには、みなさんの顔がまったく変わっていることを期待しています(おっと、西山佑司教授の顔が浮かんできました---これは、《6月には顔ぶれがまったく変わってしまっていた》ということではありません。念のため)。

聞きたいこと、言いたいことがあったら、いつでもメールをください。

【追記】
きのう、触れることができなかった話題として、"critical applied linguistics"があります。これについてはよい入門書がありますので、そちらについてください。

Alastair Pennycook.  2001.  Critical applied linguistics: a critical introduction.  Routledge.
http://www.amazon.co.jp/Critical-Applied-Linguistics-Introduction/dp/0805837922/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=english-books&qid=1223193240&sr=8-2

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